とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

アマデウス 舞台

2017年09月26日 | 舞台
わたし、映画「アマデウス」にかなり感銘をうけてまして。
といっても、もう30年以上前の映画なんですねえ
モーツアルトの新たなイメージを定着させちゃいましたよね
音楽もいっぱいで、映像も迫力があり
観た夜に、めちゃ気持ち悪い夢を見てうなされたくらい

舞台はあまり観に行かないんですが
もう何年も上演されてる松本幸四郎さんの舞台ということで
1度観てみようと思いまして

長年上演されているから展開とか衣裳替えの展開がいい
さすが長期間上演されている人気舞台。良く出来てます


モーツアルト役に、ジャニーズWESTの桐山照史君抜擢かな
・・・飛び出してきたときに、
やっぱりちょっと体が大きいよね
と思ってしまいましたが
めちゃ明るい雰囲気に特徴ある笑い方もぴったりで
当たり前に身のこなしが軽快で
かなりの好演技だったと思います。可愛くて。

主役のサリエリに幸四郎です
・・すごいです。
演技ももちろん声も良いし
音楽に命と人生をかけて、名声を追ってきたサリエリが
無邪気に神の音楽を生み出していくモーツアルトに愕然として
殺意を覚えるのが納得できるわけですが
しかしながら、
モーツアルトを素直に認めて引き立て利用することも可能だったでしょうが
その方が歴史に名を残していたのかも
結局サリエリは自責の念からか気が狂ってしまうわけです

二人とも可哀想に・・


この舞台勝手にミュージカルかと思ってたんですが
音楽も歌も生でないのがちょっと物足りないかな
当然映画のきらびやかさは出せてないのね
でも十分満足でしたよ
拍手鳴りやまず、最後多分7割以上のスタンディングで終了でした

~10月9日池袋サンシャイン劇場
10月13日~22日大阪松竹座
10月24日25日久留米シティプラザ




文楽九月公演二部 玉藻前あさひの袂 

2017年09月14日 | 古典芸能
九月公演 たまものまえあさひのたもと
あさひの漢字が出てこない
日偏に義と書くんですが旧字なので本当に義なのかは不明です


一般に、「九尾の狐」の物語と知られてるのでしょうか
9本の尾を持つ金毛の古狐が、
天皇の愛妃、玉藻の前を殺してなり替わり、日本を魔界にしようとするお話
最後は退治されて、
那須の地の殺生岩になって、上を飛ぶ鳥を落とした伝説を聞いたような。

玉藻の前というのは伝説の美女がモデル。
親子の情や、愛やら権力争いなどを絡めた、大スペクタクルで
全部やるなら1日掛かりのようですが、
そこをまあ纏めた物語り(といっても4時間ほどかかりますが)

複雑な話ですが、案外わかりやすく、とても面白かったです
・・くたくたになったけど

贔屓の人形遣い、勘十郎さんが、その妖狐を遣うというので行ってきました。
久しぶりの上演で、ご本人は多分今回が自分は最後、と言われています。
「玉藻の前」と「狐」の「両面」の面を遣って、一瞬にして顔だけが変化するのですが、
じっと見てても、途中が見えなくて、すごい。
中国の「変顔」のような(仕組みは違います)

最後の「殺生岩」の場面では、
狐が、次々に座頭や娘、雷などへ化けて踊るのが
面白かったです。
頭と右腕の主遣いは一人で、左手と足遣いがどんどん変わるという
方法での早変わりです。
男役、女役両方の名手ならではです。

歌舞伎にしても面白そうです
玉三郎がピッタリだけど、菊之助もいいなあ

とりあえず簡単なレポですみません