とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

寿初春大歌舞伎昼の部2019.1.17

2019年01月26日 | 古典芸能
また1週間ほど放置

歌舞伎座の正月公演です
白鷗、吉右衛門、梅玉、東蔵、幸四郎、秀太郎、
芝翫、七之助、猿之助、魁春・・・
役者は揃っていますし、演目も相応しいと思いますが、
ちょっと地味なのかも。平日とは言え、空席もありちょっと淋しい。

考えると、
1月は東京だけでも、歌舞伎座に、国立劇場に菊五郎一座、演舞場に海老蔵座長
浅草公会堂に若手(松也座長)・・ということで
俳優の厚みはいまひとつの印象
まあ歌舞伎上演が多すぎるのかも。
そして、歌舞伎を観る人がそこまで多くないのでしょう。


一、舌出三番叟

春らしい連れ舞を、魁春と芝翫で。
「舌だし」とあるので気にしてましたが確認できず。
演出によるそうですが、見損なったか?



ニ、吉例寿曽我

子供の、曽我の五郎・十郎が、父の仇工藤祐経を討とうとやってくるところに
祐経の妻、椰の葉御膳が現れて、
巻狩りの手形を渡すという、お正月に多い曽我ものです。

この椰の葉御膳で、福助が出演するというのでこれを目当てで。
障子が開くと椅子に座って現れました
声はしっかり、左手を支えられて立ち上がり
左手で手形を投げまして・・
それだけですが、ファンは嬉しい
今後もまだ出来る役があると思います


三、廓文章吉田屋

幸四郎の伊左衛門、七之助の夕霧。
綺麗でした。
幸四郎はキャラクター的にピッタリかも。


四、一條大蔵譚
奥垣・奥殿

白鷗が、なんと染五郎時代に演じて以来とのこと。
印象として、白鷗になっていろいろ自由に演じたいのだろうな・・
勘三郎に習ったと語ってますが、勘三郎とも、吉右衛門とも違う感じ


客席は周囲に女性客のグループも多くて、おしゃべりも賑やか
おばさん特有の(自分も含めて)正しくない情報も飛び交ってて

・金太郎くんが出てたら満員だったんじゃない?   染五郎のこと(まあ確かにね)
・勘玄くんより弟のほうが将来性あるらしいわよ   勘玄君には弟はいないので、勘九郎の息子たちのことかな
・年だから・・腰がしゅっとしてない        誰のことかな・・まあそこはしょうがない



今月は歌舞伎3回がんばりました。





国立劇場初春歌舞伎公演2019.1.10

2019年01月17日 | 古典芸能
またまた1週間経ってしまいました(汗)

私は、歌舞伎を観始めた若いころから、国立劇場に行くことが多かったです。
歌舞伎座はチッケトが取りにくかったし高かったので。
国立は入場料も安かった(現在でも)しかも通し狂言が多いので勉強になると考えていました。

ただ年を取ってくたびれやすくなると、面白い狂言だけの良いとこ取りはありがたい。
若いころお正月公演は、二世松緑座長で行われていて、それがすごく好きだったのです。

最近の初春は菊五郎座長の公演が行われています。
今年は
通し狂言姫路城音菊礎石ひめじじょうおとにきくそのいしずえ

姫路城の天守閣に住むという、おさかべひめの伝説を元にして何回か書かれたもの。
今回新たに台本を補綴したとのこと。お家騒動の物語。

1週間経ってるうえに、いろいろ絡んだお話なのであらすじは省略・・
そのへんはすみません。うまく書けないので・・

菊之助、松緑、楽善、彦三郎、団蔵、亀蔵(片岡と坂東)などなど

今回は菊五郎の二人の孫、寺嶋和史くんと眞秀くんが出演していまして
二人とも可愛らしく立派に演じていたと思います


ところで、古いプログラムを見てまして、面白いものをひとつ
訂正
国立劇場のものと、思い込んでいましたが、歌舞伎座のプログラムでした。
若い時は国立ばかり観たと記憶してたんですが、けっこう歌舞伎座にも行っていたようです。


1972年10月十月大歌舞伎から
表紙のみカラーであとは白黒でした。

左から、中村吉右衛門、坂東玉三郎、市川海老蔵(故団十郎)尾上辰之助(故三世松緑)
吉右衛門と玉三郎は当代ですね。

ご挨拶の中で、
時代を担う辰之助、吉右衛門、海老蔵が、弁慶、富樫、義経三役を、交代で演じます・・
とあります。豪華ですねえ。
私は何を観たんだろうか。記憶がない・・
訂正
当時の日記を見つけて確認したところ、
弁慶・・吉右衛門
富樫・・辰之助
義経・・海老蔵
のを観た模様です。
感想は書いてなかった…




新橋演舞場初春歌舞伎公演昼の部

2019年01月03日 | 古典芸能
あけましておめでとうございます。
東京は大晦日あたりからずっといい天気で穏やかなお正月です

三が日の今日、新橋演舞場の歌舞伎初日に行ってきました。
海老蔵さんの座長公演。
初日はさすが、客席も華やかでした。

一、義経千本桜
鳥居前

獅童さんの狐忠信。かなり緊張されて見えました。
話自体は明るくはないものの、面白い場面もあるお正月らしい舞台


ニ、極付幡随長兵衛 きわめつき ばんずいちょうべえ
「公平法問諍」きんぴらほうもんあらそい

実在する、庶民に人気のあった幡随院長兵衛のお話のひとつで、
もちろん創作でしょうが、権力者が侠客とは言え庶民を謀殺するという、
理解できない正直いやなお話なので苦手なのですが・・

海老蔵さんがかっこよく演じてまして、キャラクター的には合ってますね

にしても、長男勘玄くんが息子役で・・
死を覚悟して出かける父親に、行かないでと縋り付き、
花道を去っていく父親を凝視して・・
と、なんで初春に選んだのかしら・・
隣の方、マジに泣いてました


三、三升曲輪傘売みますくるわのかさうり

これこれ!!これを観たくて来たのです。
新作舞踊劇で、まだ2回目の上演。
傘をつぎつぎ出していく、手妻(手品)を見せて
お正月気分満載でした
こういうおしゃれなの、大好き

お天気よすぎてうまく写せなかった


午後6時10分頃また熊本でちょっと大きな地震が
まだ完全には復興してないのに。
地震や噴火などの災害がいつ起こってもおかしくないんですね。
お正月から現実を感じています。