やっぱりお正月ムード・・と言いたいとこですが、もう落ち着いてる
一、醍醐の花見
ご存じ秀吉が栄華の頂点で催した花見の宴。
親子や兄弟役者が揃って、華やか。
淀殿役で、福助登場。
台詞は通ってるんですけど、動きは少なかった
二、奥州安達原
袖萩祭文 そではぎさいもん
浪人と結婚して家を出た娘が盲目になり娘を伴って、実家に現れる。
その袖萩を、雀右衛門。
目を瞑ったままで三味線を引きます。
良いところが出て、こういう可哀想な役はぴったりです。
元が文楽なので、語りで悲しみを浮き彫りにします。
泣いてる観客も多く、私もぐずぐずしました。子役が可愛い。
まあ理不尽なんだけど、父親と娘が同時に自害してしまう前半を堪能。
後半になると、かたき討ちや家の再興のお話。
芝翫や勘九郎が豪華な衣装で格好よく魅せますが
なんだか話が難しく、感情移入は止まり・・
ちょっと疲れました(体調不良)。
三、素襖落すおうおとし
一昨年の松緑のを観て以来でした。
松羽目物のおおらかさとおかしみで楽しい演目です。
型も違うようですが、松緑と吉右衛門のキャラの違いは大きいでしょうね。
別物に見えました
松緑は豪快にきちんと演じててすごく良かったんですよ。
で、吉右衛門は洒脱というのか、余裕の可笑しみなんですね。
ただ息切れてらっしゃいました(遠くからはわからないと思う)。お疲れ様。
四、天衣粉上野初花河内山
くもにまごううえののはつはな こうちやま
白鷗の幸四郎時代からの当たり役ともいえそうです。
表情や台詞のいい方で、裏の顔を垣間見せるという感じ。
表情が見えるお席だったので、楽しかったです。
吉右衛門が甥の幸四郎と演じたのも観ていますが。
まあ似てるから・・ちょっと違いが判らない
全体にお正月公演らしい豪華さ。満足しました。
わかる気がします。
吉右衛門の洒脱さは年齢を重ねたからこその味でしょうね
・・・息切れしていたというのは、
そうでしょうねぇ...と思いながら、ちょっと悲しい。。。
河内山はかなり好きな演目です。
河内山宗俊は悪党なのに、最後に拍手喝采...
あはは... 権力者をやり込める話の快感は
古今東西、変わらないんでしょうね。
そうそう、吉右衛門の河内山も、すごーくいいですよねぇ..
醍醐の花見も奥州安達原も観たことない..と思います。
ただ、このごろ記憶が曖昧なのよねぇ...
吉右衛門の息切れ・・わたしはちょっと演技かもと思ったんですけどね・・近くのご夫婦が息切れしてたね、と言ってまして。
後半が結構激しい所作でしたのでね。
多分遠い席からは分からなかったと思います。
河内山は面白いですね。お正月にぴったりですね。
醍醐の花見はまだ2回目みたい。
顔見世・・と言う感じでした。
安達ヶ原は、なんかこれ見たような気がするなあ・・と思いながら観てましたが、たしかに2年くらい前に観てました
まあ、毎回新鮮に楽しめる、ということで。
で、思い出すと、その時は東蔵が萩袖の母役。今回は父役でしたが,やっぱり東蔵はお婆さんがいいな。