とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

秀山祭九月大歌舞伎夜の部 2019.9.3

2019年09月12日 | 古典芸能
初代吉右衛門を顕彰する秀山祭(しゅうざんさい)ですが、
今年はその父である三世歌六の百回忌追善としても催されています

私は夜の部のみ

一、寺子屋一幕

個人的には苦手な演目です。
主君の子の身代わりに自分の子を犠牲にする、不条理
吉右衛門の松王丸は、家の芸というべきものらしいです。
菊之助が松王丸女房で。これがとっても魅力的。

福助が出てきて、2歩ほど歩きました・・
それ見て涙出そう。
思い出しても、顔見せた、立った、歩いたでそのたびに拍手喝さい。
私だけでなく応援してるファンは多いと思います。

義太夫に、7月に人間国宝となった、竹本葵太夫さんが出てました。さすがにいいです。

二、勧進帳

これが本日の一番のお楽しみです
仁左衛門の弁慶は多分初めて観ます。
当たり前に、美しいし、格好いい。
踊りも台詞ももちろん、最後の六方での引っ込みまで完璧
ケチをつけるなら迫力は少々・・とはいえ75歳。
十分に素敵。これが、芸というものでしょう。
知盛はもう遣らないと決めた仁左衛門ですが、
弁慶は遣れる、遣ると考えているんですね。

幸四郎が、富樫でなかなかよかった。声が通る。
義経に孝太郎。

今回の勧進帳は、仁左衛門と幸四郎の、ダブルキャストです。
高齢役者の対応もあるだろうし、世代交代や若手教育の面でも、とてもいいと思います。

義経は孝太郎。
富樫は、幸四郎と錦之助でダブルキャストです。
ということは、幸四郎は日替わりで、弁慶と富樫を遣るんですね。


三、松浦の太鼓

三世歌六が初演して、初代吉右衛門に継がれて、「秀山十種」のうちに定まってるとのこと。
今回は、三世歌六百回忌追善狂言のひとつで、当代歌六が主役のお殿様。適役。
歌六の弟又五郎が、大高源吾。
東蔵が、宝井其角。

演者が揃って、まとまってるし分かりやすいし、ある意味ハッピーエンドだから
気分よくお開きですね。
割と元気に帰宅しました。




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2 コメント

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大物ばかりね♪ (TAMU)
2019-09-12 21:55:56
「寺子屋」、本当にとんでもない話よね。
『菅原伝授手習鑑』は江戸中期に大阪で初演されたらしいのね。
その時代はもしかしたら、こんな価値観をそれなりに
納得して観たのかしらね、お客は。
つい数日前にyoutubeで観たのよ。2016年ので、
松王丸‐市川海老蔵, 武部源蔵‐尾上松緑, 松王丸の妻- 尾上菊之助というのを。
解説付きで、複雑な因縁話がとてもわかりやすかったわ。

福助はセリフはもう大丈夫なの?
いつか完全復活してほしいわねぇ。。。

仁左衛門の弁慶は、すごくすごく観たかった!!!
そうか、幸四郎とのダブルキャストなら少しはラクね。
幸四郎もいい勉強になるでしょうね。

富樫は、誰がやっても最高にいい男に見える役
まあ、だいたいいい男がやるんだけどね。
私は以前、菊之助の富樫を観たのよ。素晴らしかったわよ!

最後に「松浦の太鼓」で、気分よくお開きって
わかるわぁ! 
笑顔で席を立ちたいものね。

それと、夏は夜の部の方が行き来がラクじゃなかった?
元気に帰宅できて良かったですね
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TAMUさん (ちーた)
2019-09-12 22:40:28
主君が第一ってきっと江戸時代あたりは当然なんでしょうね。それで、歌舞伎にもそういった話が多くて・・そこがちょっとね。
これが文楽で見るとけっこう感情移入できるんですよ。
子役じゃないから(笑)
といっても最近は文楽まで行く元気がないけど。

福助さんは、セリフは戻っているように感じますよ。
右手は動かないか、固定されてる様子。
前回は、立ち上がったことに感動して、今回は二歩くらい前に出てきて・・
すごいリハビリをされてるんだと思います。

菊之助の富樫は良さそう
声がぴったりですよね。いい男だし。
私は見損ねてますねチャンスはあったのですが。

実は、ここには書いていませんが、隣の方と話が弾んで、とても楽しかったんですよ。
その方も、仁左衛門と菊之助最高って、好みも一緒でした。歌舞伎話に盛り上がって。
それもあって、気分良く帰宅できたんだと思います。

今日はようやく猛暑が落ち着いたようで、ほっとしています。
朝顔がもうちょっとで開きそう
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