とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

二月大歌舞伎 昼の部 2020.2.4

2020年02月08日 | 古典芸能


十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言
菅原伝授手習鑑すがわらでんじゅてならいかがみ

仁左衛門が管丞相を務めるということで行ってきました。
が、実は5年くらい前(平成27年3月)に、観に行ってることが分かって、
そういえば観たな・・仁左衛門の管丞相で
ただ、他の出演者が多分全員違います。印象とか記憶に影響しますね。

加茂堤

物語の発端。天皇の弟と道真の娘の出奔が描かれる

筆法伝授

仁左衛門が静かな演技、というかほぼ座っている。それで存在感がすごい
やっぱり道真だわ~って貫録。

道明寺

この場は、そうそう観たことあると思ったけれど、だいぶん印象が変わっているんです。
その大きな要素は、道真の伯母覚寿役が、玉三郎だというところでしょうか。
覚寿が主役かと思うくらいの存在感。演技も良い。
白髪のお婆さんなんだけど、美しく凛としてる。

以前に観たときは、単に道真と木造像の入れ替わりの話?かという印象でしたが
人間の家族の物語としても、非常にわかりやすく感じました。やはり玉三郎すごいです。

仁左衛門も、木造像役の時は少し歩き方がぎこちなく、
それで以前観たときは、体調悪いのか?なんて勘違いをしました。

大悪人役の歌六の貫禄。小悪人役彌十郎のおおらかな可笑しみ。
勘九郎が桜丸と奴の二役。華があるし演技も面白い。
大変見ごたえのある舞台を楽しみました。
仁左衛門ファンが集っているんだと思いました。年齢層も高め。
時節柄不安もありましたが、セキもあまり聞こえず、静かな観客席。

菅原伝授・・は、菅原道長(管丞相)の伝記をもとにしてるといわれますが
今回演じられたこの前半は、道真の人柄が分かって興味深いです。
後半はスピンオフともいえる、部下の息子の三つ子の物語で、全然違うお話みたいですよね。
「車引」と、「寺子屋」は、よく単独で演じられることが多いですね。
私など、全体の話が見えないなあと感じてました。
平成27年の時は、昼と夜で通し上演だったのを観たのですが・・
まさに猫に小判。
まあ、歌舞伎は考えすぎずに楽しみたいと思います。


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3 コメント

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こういう流れの話なんだぁ! (TAMU)
2020-02-13 22:08:12
「菅原伝授手習鑑」と頭に冠されていても
「車引」と「寺子屋」しか観たことがないのよ。
通しの話は全く知らないので、今回ちーたさんが書いたのを見て、
そしてネットであらすじも見て、
へぇー... こういう流れの話なんだぁ?!という感じ。
(でも、よく分からないところが多い...)

「車引」と「寺子屋」も、話の全体像が分かっていて
人間関係をもっと知っていたら、見方が違っていただろうなぁ
と思ったわ(私が..ね)

「菅原伝授手習鑑」という題名も、今日
初めて腑に落ちました!

仁左衛門の道真、さぞ静かな貫禄が漂ったことでしょうねぇ...
Unknown (TAMU)
2020-02-13 22:15:24
平成27年の通し狂言の時のポスターを
ネットで見ましたよ!

仁左衛門の道真、素晴らしい!

菊之助の桜丸、素敵!

そして、源蔵が松緑だったのねぇ!! ぴったりね!
TAMUさん (ちーた)
2020-02-13 23:00:59
そうですよね。車引きと寺子屋はよく演じられてていますけど、よくわからないって正直なりますよね。
今回の車引きとか、筆法伝授があっての、寺子屋なんですよね。。

道真の人気があっての出し物でもありますね。
平成27年の通しを観たのは貴重だったと改めて思いますが、記憶が薄れていくのがとっても残念。
松緑の源蔵の記憶も定かではありません

で、実は来週、文楽の菅原伝授を観に行くんですよ。
車引に続く、三兄弟のスピンオフ部分らしくて、多分歌舞伎でも観たことないところが観られるみたいです。
結構楽しみ。

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