十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言
菅原伝授手習鑑すがわらでんじゅてならいかがみ
仁左衛門が管丞相を務めるということで行ってきました。
が、実は5年くらい前(平成27年3月)に、観に行ってることが分かって、
そういえば観たな・・仁左衛門の管丞相で。
ただ、他の出演者が多分全員違います。印象とか記憶に影響しますね。
加茂堤
物語の発端。天皇の弟と道真の娘の出奔が描かれる
筆法伝授
仁左衛門が静かな演技、というかほぼ座っている。それで存在感がすごい
やっぱり道真だわ~って貫録。
道明寺
この場は、そうそう観たことあると思ったけれど、だいぶん印象が変わっているんです。
その大きな要素は、道真の伯母覚寿役が、玉三郎だというところでしょうか。
覚寿が主役かと思うくらいの存在感。演技も良い。
白髪のお婆さんなんだけど、美しく凛としてる。
以前に観たときは、単に道真と木造像の入れ替わりの話?かという印象でしたが
人間の家族の物語としても、非常にわかりやすく感じました。やはり玉三郎すごいです。
仁左衛門も、木造像役の時は少し歩き方がぎこちなく、
それで以前観たときは、体調悪いのか?なんて勘違いをしました。
大悪人役の歌六の貫禄。小悪人役彌十郎のおおらかな可笑しみ。
勘九郎が桜丸と奴の二役。華があるし演技も面白い。
大変見ごたえのある舞台を楽しみました。
仁左衛門ファンが集っているんだと思いました。年齢層も高め。
時節柄不安もありましたが、セキもあまり聞こえず、静かな観客席。
菅原伝授・・は、菅原道長(管丞相)の伝記をもとにしてるといわれますが
今回演じられたこの前半は、道真の人柄が分かって興味深いです。
後半はスピンオフともいえる、部下の息子の三つ子の物語で、全然違うお話みたいですよね。
「車引」と、「寺子屋」は、よく単独で演じられることが多いですね。
私など、全体の話が見えないなあと感じてました。
平成27年の時は、昼と夜で通し上演だったのを観たのですが・・
まさに猫に小判。
まあ、歌舞伎は考えすぎずに楽しみたいと思います。
「車引」と「寺子屋」しか観たことがないのよ。
通しの話は全く知らないので、今回ちーたさんが書いたのを見て、
そしてネットであらすじも見て、
へぇー... こういう流れの話なんだぁ?!という感じ。
(でも、よく分からないところが多い...)
「車引」と「寺子屋」も、話の全体像が分かっていて
人間関係をもっと知っていたら、見方が違っていただろうなぁ
と思ったわ(私が..ね)
「菅原伝授手習鑑」という題名も、今日
初めて腑に落ちました!
仁左衛門の道真、さぞ静かな貫禄が漂ったことでしょうねぇ...
ネットで見ましたよ!
仁左衛門の道真、素晴らしい!
菊之助の桜丸、素敵!
そして、源蔵が松緑だったのねぇ!! ぴったりね!
今回の車引きとか、筆法伝授があっての、寺子屋なんですよね。。
道真の人気があっての出し物でもありますね。
平成27年の通しを観たのは貴重だったと改めて思いますが、記憶が薄れていくのがとっても残念。
松緑の源蔵の記憶も定かではありません
で、実は来週、文楽の菅原伝授を観に行くんですよ。
車引に続く、三兄弟のスピンオフ部分らしくて、多分歌舞伎でも観たことないところが観られるみたいです。
結構楽しみ。