とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

野火

2016年02月23日 | 映画
渋谷ユーロスペースにて上映中
昨年上映されているのに気付いて観たいと思ったものの
当時体調不良で見送っていました
再び上映中と友人が教えてくれたので行ってきました





大岡昇平作「野火」は戦争文学の名作ですが
私にとっては大きなターニングポイントになった作品



私は子供の時から読書好きでしたが、
ほとんどが子供名作全集をはじめとする翻訳されたものばかりでした
なんとなく外国文学のほうが面白いと思っていました


高校の国語の先生がちょっと面白いかたで

急に藤村の詩「初恋」を黒板一面に書きつけて、読ませたりして
静かに、でも情熱的に日本文学を語る人でした

結婚指輪をしてて、きざな印象を受ける人
・・・当時は男性で指輪をしてる人は少なかった

そして高二の夏の課題図書に「野火」を指定されたのでした
特に説明もなく、感想文の提出もなかったけど
ただ読んでくださいって感じ

しかし、すぐに引き込まれて
夢中で読みました

作者本人の戦場での体験であると思いますが
悲惨というか無残というか・・非日常の極致でもあり
正直気持ち悪くなることもあるものの
なんといっても文章力で読ませるんですね
そしてつくづく、戦争は嫌だということを体感させる作品でした

日本語で読むことの面白さに気付くことになりました
で、その後は日本文学しか読まなくなりました。

外国文学を読むために、外国語が出来るといいなと思ったり


この映画は、監督が脚本も書き、主人公を演じています
実に自然で臨場感があってびっくりします

「野火」を読んだ方には
作品が見事に可視化されているとお伝えします



最後につぶやき

戦争できる国にしたがってる政治家にもぜひ見てもらいたい
多分原作も読んでないだろうから。
まあ・・見ても、
自分は安全な場所に居れるから問題ないと思うだろうけど





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2 コメント

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野火 (コスモス)
2016-02-26 17:36:22
お分かりのように非常に書きづらい体勢ですので(笑)
私も高校で野火、読まされました。あれが映像化されるなんて知らなかった。正視できるのかな。
そういえば、ほたるの墓も。
ひかりごけも。極限状態が描かれますよね。
あーソクラテスの弁明も。あれは少しもわからなかったわ(笑)
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コスモスさん (ちーた)
2016-02-27 09:28:19
高校で「野火」って、指導要綱にあるのかしら?
まあ私たち世代の先生方は平和教育を意識されていたかなとも思います。
ほたるの墓も名作ですね。アニメになったから見た人も多いでしょうね。
ソクラテスの弁明・・内容をまったく覚えてないです(笑)

野火は、ところどころ目をつぶったり、薄眼で見てました
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