ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

兵庫県道37号三田後川上線

2012-04-04 21:53:52 | 兵庫県道
兵庫県道37号三田後川上線


三田市街地東部の丘陵地帯を越えて、高平の平野部から羽束川の渓谷を進む、約22㎞の主要県道。

その道路の一部区間は「三田ループ」としてロードバイクの練習路として組み入れられている。

見どころは高平地区の直線が続く区間と羽束川渓谷沿いの細い山間の道路である。




出発点は、国道176号線から分岐する三輪交差点。中世三田の中心地であった三輪神社がすぐ近くにある。

県道37号はこの交差点を右折してスタートする。





県道37号からは外れるが、三輪神社前の参道。ずっと奥に見える鳥居が三輪神社。手前にある自転車屋さんは「増谷自転車」
宝塚以北の阪神間北部地域(丹有地域)で唯一(おそらく)のスポーツバイク専門店。三田を走るローディ達の集うショップである。
JR三田駅から徒歩5分の距離にある。





37号線に戻る。目的地の後川まで22㎞。後川は「しつかわ」と読む。





なだらかな傾斜の坂道が続く。大きく新しい歩道が整備されているが、車線は狭く、路側帯もないので自転車は走り易くはない。





この道路は、三田市街地に下りてくる抜け道となっているため、交通量はそこそこある。




三田市街地東部の丘陵地域を上がりきると、兵庫中央病院(左手)と三田ゴルフクラブ(右手)の間の直線路を進んで行く。



  

有馬公園口交差点。県道37号線は直信する。右折すると県道68号川西三田線に入る。

標識の中に「北摂里山街道」とあり、「あれ??こんなのあったっけ??」と思い調べてみると、兵庫県阪神北県民局県民協働室 里山・環境課というところが主催する「北摂里山博物館(地域まるごとミュージアム)」構想の中の一環でそういうものが設定されたらしい。

「北摂里山街道」はHPによると、新三田駅前交差点から有馬公園口から県道68号線、妙見山まで至るコースを指しているようだ。






有馬富士(標高373m)を背景に。有馬公園口交差点付近。





有馬口交差点から県道37号を北上。景色が開け、快走路となる。道路の舗装も綺麗なので申し分ない。





志手原交差点。黒川渓谷を越えて母子集落に入り、美濃坂峠を越えて篠山市に至る県道49号線との分岐。37号線はこのまま直進する。





のどかな田舎道を直進する。交通量が少なく車もほとんど通らない。




   

切詰峠を越えて行くと、Y字に分かれる分岐点に出る。県道37号線は左側へ。右手に行くと、「大阪峠」を越えて上佐曽利地区に入り猪名川町、大阪府能勢町に方面に向かう。トレーニング中と思しきローディが仲間を待って待機中の様子。



   

さきほどの分岐を左手に行くと、羽束川沿いに出来た細長い平野部である高平の集落をひたすら北上していく道に入る。直進路が多く、しかも、若干の下り基調。かなりの爽快感が味わえる区間である。



   

高平地区にある高売布神社。小ぶりな神社ながらも、本殿と収蔵庫に収められている木造狛犬(貴重なカヤの木の一本造り)は国の重要文化財に指定されている。

少し離れた場所にある鳥居の向こうには、大船山が見える。高平の集落の東にあり、標高653mの堂々とした独立峰で、兵庫の山50に選ばれている。昔は丹波修験道の修行の場だったらしい。今も昔と変わらず、この地域にとってのご神体的存在なのであろう。




   

本堂の奥の檜皮葺の拝殿を護るように鎮座している2体の狛犬。表情が何とも味わい深い。


   

県道37号線に戻る。道路沿いにある「三田つくしの里」。道の駅のような建物で、地元の名産品や野菜の直売店、レストランがある。その近くに高平のガイドマップの看板。この地区でゆったり過ごして遊ぶのも面白そうだ。





道路はひたすら真っ直ぐに進む。車はこない、路面は綺麗、展望は良い、と文句の付けようのない快走路である。ロード乗りが練習場に選ぶのも納得である。この日も何組かのトレインに抜かれていった。





後ろを振り向くと、大船山の秀麗な山容が見える。





直線路をしばらく北に進んで行くと、羽束川に沿った平野部の北端に到達する。分岐があり、左折するとまた平野部に戻る。37号線は右折して、羽束川渓流に沿って山間部を行く道となる。



    

三田市立野外活動センターがある。この時期は、渓流でのあまご釣りが盛んな様子。





この羽束川の渓流に沿って若干の勾配のある道を北上していく。渓流沿いの小道は走っていて本当に気持ちが良い。




トレインを組んだローディがすっ飛んで来る。凄いスピードで、この写真を撮った直後には通り過ぎて行った。



   


道路は緩やかな勾配なので、ずっと気持ち良く、渓流を眺めながら進んで行くことができる。練習コースとするのも良いし、ポタリング感覚でゆったりと風景を味わいながら行くのも良いだろう。どのような目的にもおすすめなコースである。




渓流を見ながら進んで行くと、篠山市に入る。川の流れもだんだんと荒々しい感じになってきている。





山間部を抜けて、後川の集落に出てきたようだ。川沿いに民家がポツポツと見え出した。






兵庫県道12号「川西篠山線」との交差点。ここで県道37号「三田後川上線」は終点となる。



おまけ。



県道12号線との交差点から川沿いの道を東に進み、籠の坊温泉郷に向かう。





籠の坊温泉郷の「渓山荘」。ここには登山の後によく立ち寄って温泉に入った。





一緒に登山に行った友達がザックを忘れて帰ったので、それを取りに渓山荘に立ち寄った。キリンフリーを飲んで一息入れた後、このザックを背負って帰宅の途に付いた。



コース概要

コース名 兵庫県道37号三田後川上線

距離    21.9Km
上昇量  254m
下降量  95m



高平地区の景観(川沿いに作られた細長い田園風景と大船山の山容)と、羽束川渓流沿いの道の爽快さが一際目立つルートである。ポタリングやロードバイクのトレーニングにも向いているし、気ままな散歩風にふらっと自転車を転がすのも楽しい。高平の田園風景は季節や時間帯の違いによって様々な景色を楽しませてくれるだろう。

交通量 [A]

三田市街地の三輪交差点から有馬公園口交差点までは、抜け道的な利用価値があるために交通量は多め。しかし、有馬公園口交差点を越えると、途端に交通量は減る。切詰峠を越えて、能勢と篠山方面に分かれるY字路を左折して高平地区に入ると、交通量はさらに減り、羽束川渓谷沿いの道ではほとんど車を見かけなくなる。

路面状況 [B]

主要県道という事もあり、丁寧に整備された路面が多いが、三輪交差点から有馬口公園前交差点までは、区間によっては路側帯が無かったり、車線の幅が狭く自転車が走れるスペースが無かったりする。有馬公園口前交差点から羽束川渓谷までは路面状況は良い。渓谷沿いでは一部路肩が荒れている箇所もあるが、大過ない程度である。

安全性 [B]

この項目も「路面状況」と同じで、三輪交差点から有馬口公園前交差点までで車線の幅が狭く自転車の走れるスペースが乏しい区間がある。この区間の交通量の多さと相まって、安全面に注意しながらの走行が必要。高平地区は交通量が少なく、路面状況もよく、直線路がほとんどで展望がよく利くので安全性はとても高い。羽束川渓谷沿いの道では対抗してくるローディに注意。当たり前だがキープレフトを心がけよう。

信号機 [S]

有馬公園口前交差点までは普通に信号機も点在するが、志手原交差点以降は信号機はない。サイクリングロードや余程の山奥の道なら信号機が無いのも分かるが、市街地近くを走る主要県道でこれほど信号機がないとは驚き。信号待ちというストレスとはほとんど無縁の県道。

エイド [C]

コンビニは有馬口公園前交差点の手前にあるファミリーマートと、高平地区にあるコンビニがあるだけ。あとは、高平地区の酒店や商店で食糧やドリンクの補給ができるかもしれない。到達点の後川上にもドライブインやスーパーがある。もちろん、自転車屋さんは道中にはないので、パンクやメカトラは自力で対処しないといけない。

景観 [A]

羽束川流域に南北に広がる高平の平野部と、その東部に聳え立つ大船山の山容は見応え充分。また、高売布神社は小さいながらも存在感のある神社で、不思議な表情をした狛犬や檜皮葺の拝殿など一見の価値あり。羽束川渓谷沿いの道は緩やかな登り勾配の道だが、すぐ傍を流れる羽束川の渓流が爽やかさを醸し出している。

用途 [LSD・ポタリング]

直線路が長く続き、交通量も少ないことからローディの恰好のトレーニングコースとなっている。羽束川の渓流路に進まず、手前の分岐で県道309号線に入る事で、周回コースを設定することができる。また、高平地区は「つくしの里」の案内図にもあったよう周囲をポタリングして楽しむこともできそうだ。


コースMAP


コース高低図





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