兵庫県道16号明石宝塚線 <宝塚市:歌劇場前交差点から神戸市北区:小部峠>
阪神間を象徴するヒルクライムコース、六甲山ヒルクライムコース(逆瀬川から一軒茶屋)を含む、六甲山上の道路を行く30.1㌔の極上天井散コースを紹介します。
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宝塚の中心地を走る国道176号線から、兵庫県道16号線は分岐しています。ここは宝塚市内でも最も渋滞を引き起こす交差点です。
正面に見えるとんがり屋根の建物が、宝塚歌劇場と宝塚音楽学校です。右の写真は、宝塚歌劇場前の花の道。桜が見ごろを迎えています。
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手塚治虫記念館。威風堂々の火の鳥のオブジェがお出迎え。県道16号線はここで右折します。
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武庫川を渡る宝塚大橋。橋の欄干の上には手のひらの上で踊る少女の彫刻。
この付近は「タカラヅカ」の雰囲気満載です。
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宝塚南口駅付近の交差点。16号線は左折。右折すると旧宝塚温泉郷の道を行く。
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ここまで来ると、「タカラヅカ」の雰囲気もなく、下町の道路という感じ。16号線は右折して、阪急逆瀬川駅方面に向かって行きます。
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阪急逆瀬川駅前の踏切。「六甲山ヒルクライム」はこの場所をスタート地点としている場合が多い。右の川が逆瀬川。緩やかな登り勾配の川沿いの道路を真っ直ぐに進んで行きます。
ひたすら真っ直ぐに川沿いを行きます。この川沿い一帯は落ち着いた雰囲気の住宅街。県道16号線は川向かいの道だが、交通量が多いので左側の道を行く。しかし、いつかは右側の道路へ移らないといけない。
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ゴルフ場の防護ネットの横の坂道を登って行きます。路側帯はなく、車線も狭いので後ろから来る車が対抗車線にはみ出して追い抜いて行きますが、自転車は辛抱して車線の左側を登って行きます。
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右手にマンション群、左手にゴルフ場の細い坂道を登り切った場所にある「ゆずりは緑地」ポコポコと穴の開いたコンクリートの建物?が気になりつつ、先に向かいます。
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今度は両サイドをゴルフ場に挟まれ、頭上に防護ネットのある道路を軽快に走って行きます。
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坂道を登り切った所にある甲寿橋交差点。ここで県道82号線と合流します。交差点を左折すると、鷲林寺町、甲陽園を経て西宮市街に至る。この交差点から六甲山上までずっと登りが続きます。
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斜度10%の坂道が続きます。グイグイと高度を上げながら進んで行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/39/86bfc145c1d4c8c1748b7bd9631981fb.jpg)
西宮北有料道路「盤滝トンネル」との分岐。ここで坂道は一旦終了。一息入ります。しかし、直ぐに次の坂道が待ち構えています。右の写真は県道82号線との分岐。右折すると小笠峠を越えて、船坂の集落に至る。
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県道82号線との分岐を過ぎると、ひたすらの登り坂。前方に登坂中のクライマーを発見。
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直線の坂道と折り返しの坂道を繰り返しながら高度を上げて行きます。この区間の平均斜度はなんと10.8%(ルートラボ調べ)。この激坂区間が3㌔以上も続きます。そうして苦労して登ってくると、ここに来てようやく山の稜線と道の高さが平行に近くなってきました。
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苦しい坂道を頑張って登り詰めて行くとと、芦有ドライブウェイの宝殿料金所に到着します。タイムトライアルをしているなら、こんな所に寄っている場合ではないが、登りの途中でバテてしまった人には救いの神となる休憩ポイントです。
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宝殿料金所を越えて、ひと坂上がると、勾配もようやく落ち着いてくる。緩い登りと下りを繰り返して進むうちに、鉢伏山トンネルが見えてくる。このトンネルを越えると、目的地の一軒茶屋まではもう少し。
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六甲山最高峰(931m)の印、自衛隊の中継アンテナが見えてきました。あの頂きのふもとに一軒茶屋があります。
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一軒茶屋に到着。自販機と食堂があるので、ここで一息入れましょう。登山客もこの場所に多く集まります。
六甲山ヒルクライムコース (逆瀬川から一軒茶屋)
距離 :11.4㎞
平均勾配:7.4%
獲得標高:827m
阪神間屈指のヒルクライムコースです。平均勾配でここを越えるヒルクラコースは幾つでもありますが、10㎞以上延々と登りが続くというコースは阪神間では他にないと思います。また、ここが他のヒルクラコースの追随を許さないのは、ここからの極上の天井道路の存在です。
六甲山上は約9㌔に渡って多少の高低差はあるものの、山上の平野部を形成しています。そのために、山上の街とも呼ばれるようにホテルや各種レジャー施設、別荘群が点在しており、県道16号はこの平野部を蛇行しながら西へと進んでいきます。その間、山上から阪神間市街地東部が一望の下に見下ろすことができます。
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阪神間南東部から大阪平野を見下ろしながら進みます。
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道路は木立の中に入ったり、展望の広がる尾根の南側に出たりを繰り返しながら、西へと進んで行きます。
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木立の中にNTTの無線中継所のアンテナが見えてくる。
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「六甲ガーデンテラス」、「六甲フードテラス」に着きました。六甲山上の観光スポットです。
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六甲フードテラスは、ウッドデッキの展望台になっていて、景色が見下ろせるはずですが、この日は天気は良く晴れているのですが、南方面は靄がかっていて展望はあまり利きませんでした。
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六甲山上の観光スポットを示す木製の案内標識。雰囲気が出ますね。
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六甲ガーデンテラスの後、六甲高山植物園から六甲記念碑台交差点までは「サンセットドライブウェイ」という名前が付いている道路を西へ進みます。サンセットという事で、南方の阪神間の眺望ではなく、北西方面の眺望が垣間見る事ができます。
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六甲記念碑台交差点。ここを右折すると「裏六甲ドライブウェイ」となり、神戸市北区の唐櫃の町に下りていきます。
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六甲記念碑台交差点にある六甲山自然保護センターの「六甲ガイドハイス」。建物の中には無料で入れますので、ちょうどよい休憩ポイントになります。
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建物の中は山小屋の作りで木の床と壁が温かみのある感じです。六甲山の地理や動植物、開拓の歴史についてパネル展示がされています。
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六甲記念碑台交差点からT字が辻交差点までの間は、六甲山上の街並みの中を行きます。喫茶店や食堂といった店舗だけでなく、交番や郵便局といった公共施設などが固まっています。
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1929年開業の伝統ある「六甲山ホテル」。一度は泊まってみたいですね。
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六甲山上の町並みの西にある「藤原商店」。六甲山上道路を行く、ロードバイク、オートバイ、登山客にとってのオアシスです。休憩所もあるので、ここで一服休憩をいれて、「西六甲ドライブウェイ」へと進みましょう。
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表六甲ドライブウェイのゲート。六甲山ヒルクライムのコースの一つです。ここを下りていくと、六甲ケーブル下を経て神戸市灘区の街に出ていきます。ここも六甲山ヒルクライムを代表するコースの一つです。
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T字が辻の交差点を過ぎると、写真の直線区間の後は、下り勾配の区間が多くなってきます。太陽が西に傾いてきたからなのか、南方面の視界がだんだんとクリアになってきました。
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西六甲ドライブウェイの道を下っていくと、「六甲山牧場」の区域に出ていきます。ここは、山域が高原になっていて羊やヤギが放牧されているのですが、時間が遅かったのか、羊やヤギの姿は見えませんでした。その代わりに、道路の脇の広場の中にポニーがいました。
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ここに分岐があって、県道16号は、六甲山を下りながら小部峠に向かって進みます。もう一方の道は、六甲山系を代表する展望スポット「摩耶山」に向かう道です。ちょっと寄り道して摩耶山に向かってみます。
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摩耶山に向かう道。大きな連続カーブの道を、最初は下って、その後、摩耶山頂まで緩やかな登り勾配の道を進みます。
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摩耶山頂付近にある「掬星台」という広場に辿り着きました。広場には「摩耶ロープウェイ」の「星の駅」もあります。この建物の中にはレストランもあり、神戸の夜景を眺めながら食事を取ることができます。
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掬星台にある展望デッキからの眺望です。神戸市街地東部と阪神間の景観、大阪湾を越えて大阪府南部から和歌山県にかけて、瀬戸内を越えて淡路島、四国の島影まで見ることができます。
太陽が北西方面に傾いて、南東の空と眼下の街並みを照らしてくれているので、視界がすごくクリアになって素晴らしい景観ですね。頑張って坂を登って六甲山上にやって来るのは、この素晴らしい阪神間一望の景観が見られてるからですね!!
目を凝らして下界をよーく見ると、おなじみの色々な建物が見えてきます。阪神甲子園球場とかね。そんな楽しみもありますよ。
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六甲山牧場の分岐から、県道16号線に戻ります。ここから小部峠まで、ほとんどが下りの区間です。小部峠から来る自転車にとっては緩やかな登り道になっており、登坂中のローディとすれ違いました。
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再度公園に向かう道との分岐があります。ここを左折すると「奥再度ドライブウェイ」という道に入り、再度公園を越えて、諏訪山から神戸の中心地、三宮の北側の町、山本通3丁目に出てきます。
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ずいぶんと山を下ってきました。山の麓の町はもうすぐそこです。
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山を下り切って北鈴蘭台の町の中に出てきました。すると、すぐに国道428号線との交差点「小部峠」に出ます。ここで六甲山上、記念碑台交差点から始まった西六甲ドライブウェイは終了となります。
コース概要
コース名 :県道16号明石宝塚線(宝塚歌劇場前から小部峠・六甲山上道路含む)
距離 :30.1㎞
上昇量 :930m
下降量 :601m
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/7f/2bfd3e55f3ec6757fbe041b6ef659d82.jpg)
阪神間を代表するヒルクライムコース(六甲山ヒルクライム)を含め、六甲山上を横断する極上のサイクリングコース。神戸市東部から阪神間、その先の大阪湾岸を一望できる景観は阪神間随一のものです。山上の木立の中を駆ける区間も爽快感があり、他のコースでは得られることのできない充実感があります。
交通量 [B]
スタート地点の宝塚歌劇場前交差点から阪急逆瀬川駅までは市街地のメイン部分を走る道路なので交通量が多いにはいた仕方なし。六甲山ヒルクライムコースが始まってからも、盤滝トンネルとの分岐までは交通量多めです。それ以東は観光コースになるので、交通量は減ります。しかし、阪神間を代表する観光スポットでもあるので、観光シーズンの休日ともなると交通量が増えてくるので、急坂においては十分に注意して走ることが必要です。
路面状況 [B]
ヒルクライムコースに至るまでは、路面は整備されているものの、路側帯がしっかり設定されている区間もほとんどないので、交通量の多い中、車線の左端を走らざるを得ません。六甲山上ではずっと整備された2車線の道路が続くので、路面状況としては悪くはありません。自転車専用レーンがあれば申し分ないですが、平日は本当に車も少ないので、車線を堂々と走ることもできます。あと、カーブには減速帯が設けられている区間が数か所あります。登りは自転車の速度も遅く、減速帯を気にすることはありませんが、坂道を下ってスピードが出ている時には、ガタガタと大きな振動が出るので、衝撃でハンドルから手が離れないように注意です。
安全性 [B]
宝塚市街地から逆瀬川駅までは普通に市街地道路ですので、普段と同じように車に対する注意が必要です。クライム中はスピードも出ませんし危険性は少ないですが、蛇行運転になると、後ろからやって来る車の迷惑になります。山上は多少スピードを出しても、完全に2車線道路なので、キープレフトを守って走ればそう危険な事はないはず。ただ、他のヒルクラコースと違って交通量は多いので、カーブで勢い余って車線をはみ出してしまうような事は絶対に禁物です。
信号機 [A]
宝塚の町中から、逆瀬川台付近マンション群の横を通過する辺りまでは信号機は多めです。しかし、甲寿橋交差点を過ぎてヒルクライムコースに入ると信号機は盤滝トンネル東交差点と六甲山記念碑台交差点、そして六甲山を下り切った小部峠の3箇所しかありません。六甲山上は信号機は1箇所しかありませんが、交差点は何か所かあるので、その時は少し気を付けて。
エイド [C]
補給ポイントは限られています。宝塚歌劇上前から市街地を通って六甲山への上がり口となる甲寿橋交差点まで、ロードサイドにコンビニはありません。ロードサイドから少し離れた所にコンビニは幾つかあるので、必要な補給は前もってしておく必要があります。六甲山ヒルクラコースの補給ポイントは芦有道路の石宝殿料金所の自動販売機のみです。次に六甲最高峰付近の一軒茶屋に食堂と自販機。それ以降、自販機や喫茶店、レストハウスは各所にありますが、コンビニ的な補給ポイントは六甲山上の町並の西端にある「藤原商店」ぐらいです。飲み物、パン、お菓子、肉まん、カップラーメン、アイスといった食品は揃っています。自転車屋さんはもちろんありません。パンクした時に修理セット&ポンプを持っていないと悲劇です。
先日も、やっとの事で六甲山を登ってきた高校生4人グループのメンバーの1人が一軒茶屋前でパンク。誰もリペアセットを持っていなかったので、仲間3人がその1人を恨めしそうに見つめながら、バイクを手押して、登ってきた道を引き返していきました。
「予備チューブ持っていますか?」と傍にいたfumitaroに声をかけてきましたが、あいにく私はチューブレスタイヤ(シーラント剤注入)の抗パンク能力の高さを過信してリペアセットは何も持っていませんでした(それもどうよ?という感じですが)。
景観 [S]
唯一無二の景観。これがあるから六甲山にやって来るといっても過言ではないくらいの価値があると思います。展望台からの眺めはもちろん素晴らしいですが、普通に道路から垣間見える下界の景色も天井散歩の気分を盛り上げてくれます。また、六甲山上は明治から昭和にかけての六甲山開拓時代の名残か、別荘群やホテルの建物にレトロモダンな雰囲気が醸し出されていて、そういうものに触れながら自転車で各所を走るのも楽しみの一つです。
用途 [ヒルクライム・ポタリング]
何度も言った通り、六甲山上へのヒルクライムは阪神間はもちろん、関西圏でもトップクラスの難易度を誇るコースだと思います。コースの全長の長さと平均斜度の大きさを両立できるコースはなかなかありません。また、都市部からほど近くの場所にありアクセスが簡単なこと、ヒルクラコースも幾多ものコースを選択できる事、エスケープルート(自転車は運べないが)もケーブル、ロープウェイ、バス、いざとなればタクシーも救急車も可能(すぐに来てくれそう)というように選択の幅が広く、難易度の高さと、観光地としての楽しみ、セキュリティ面の確実さを併せもつという点では関西随一のヒルクライムコースではないかと。ただし、人馬疎らな山間部奥深くの未開の地を独り行くというようなアドヴェンチャー的ヒルクライムを嗜好される方には全く向きませんが。
また、ヒルクライムは体力的にちょっと無理・・・と思われる方も、車に自転車を積んで山上まで行って、山上の平野部(多少のアップダウンはありますが)を巡るポタリングも面白そうです。現在、六甲山上で電動アシスト車のレンタサイクルを行っていますね。六甲山上は各観光スポットまでの距離が離れていて歩いて行くには時間が掛り過ぎます。そこで電動アシストであれば、時間をかけずに山上の景色を楽しみながら移動もできるので、一挙両得というやつです。
トレーニングにも観光にも、高いレベルで満足感を得られる、そんなコースをご紹介しました。
また、後日、六甲山上のポタリングの記事もアップしたいですね。
コースMAP①
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a5/af6abead76845a9c3ab24d70e57ae8c5.jpg)
コースMAP②
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/dd/b2c6d885420d1eaff2efc014ff7eb34d.jpg)
コース高低図(宝塚歌劇場前から小部峠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/6c/0677ec68cdc4d8e11924baed2c3a3895.jpg)
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阪神間を象徴するヒルクライムコース、六甲山ヒルクライムコース(逆瀬川から一軒茶屋)を含む、六甲山上の道路を行く30.1㌔の極上天井散コースを紹介します。
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宝塚の中心地を走る国道176号線から、兵庫県道16号線は分岐しています。ここは宝塚市内でも最も渋滞を引き起こす交差点です。
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正面に見えるとんがり屋根の建物が、宝塚歌劇場と宝塚音楽学校です。右の写真は、宝塚歌劇場前の花の道。桜が見ごろを迎えています。
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手塚治虫記念館。威風堂々の火の鳥のオブジェがお出迎え。県道16号線はここで右折します。
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武庫川を渡る宝塚大橋。橋の欄干の上には手のひらの上で踊る少女の彫刻。
この付近は「タカラヅカ」の雰囲気満載です。
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宝塚南口駅付近の交差点。16号線は左折。右折すると旧宝塚温泉郷の道を行く。
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ここまで来ると、「タカラヅカ」の雰囲気もなく、下町の道路という感じ。16号線は右折して、阪急逆瀬川駅方面に向かって行きます。
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阪急逆瀬川駅前の踏切。「六甲山ヒルクライム」はこの場所をスタート地点としている場合が多い。右の川が逆瀬川。緩やかな登り勾配の川沿いの道路を真っ直ぐに進んで行きます。
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ひたすら真っ直ぐに川沿いを行きます。この川沿い一帯は落ち着いた雰囲気の住宅街。県道16号線は川向かいの道だが、交通量が多いので左側の道を行く。しかし、いつかは右側の道路へ移らないといけない。
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ゴルフ場の防護ネットの横の坂道を登って行きます。路側帯はなく、車線も狭いので後ろから来る車が対抗車線にはみ出して追い抜いて行きますが、自転車は辛抱して車線の左側を登って行きます。
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右手にマンション群、左手にゴルフ場の細い坂道を登り切った場所にある「ゆずりは緑地」ポコポコと穴の開いたコンクリートの建物?が気になりつつ、先に向かいます。
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今度は両サイドをゴルフ場に挟まれ、頭上に防護ネットのある道路を軽快に走って行きます。
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坂道を登り切った所にある甲寿橋交差点。ここで県道82号線と合流します。交差点を左折すると、鷲林寺町、甲陽園を経て西宮市街に至る。この交差点から六甲山上までずっと登りが続きます。
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斜度10%の坂道が続きます。グイグイと高度を上げながら進んで行きます。
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西宮北有料道路「盤滝トンネル」との分岐。ここで坂道は一旦終了。一息入ります。しかし、直ぐに次の坂道が待ち構えています。右の写真は県道82号線との分岐。右折すると小笠峠を越えて、船坂の集落に至る。
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県道82号線との分岐を過ぎると、ひたすらの登り坂。前方に登坂中のクライマーを発見。
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直線の坂道と折り返しの坂道を繰り返しながら高度を上げて行きます。この区間の平均斜度はなんと10.8%(ルートラボ調べ)。この激坂区間が3㌔以上も続きます。そうして苦労して登ってくると、ここに来てようやく山の稜線と道の高さが平行に近くなってきました。
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苦しい坂道を頑張って登り詰めて行くとと、芦有ドライブウェイの宝殿料金所に到着します。タイムトライアルをしているなら、こんな所に寄っている場合ではないが、登りの途中でバテてしまった人には救いの神となる休憩ポイントです。
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宝殿料金所を越えて、ひと坂上がると、勾配もようやく落ち着いてくる。緩い登りと下りを繰り返して進むうちに、鉢伏山トンネルが見えてくる。このトンネルを越えると、目的地の一軒茶屋まではもう少し。
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六甲山最高峰(931m)の印、自衛隊の中継アンテナが見えてきました。あの頂きのふもとに一軒茶屋があります。
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一軒茶屋に到着。自販機と食堂があるので、ここで一息入れましょう。登山客もこの場所に多く集まります。
六甲山ヒルクライムコース (逆瀬川から一軒茶屋)
距離 :11.4㎞
平均勾配:7.4%
獲得標高:827m
阪神間屈指のヒルクライムコースです。平均勾配でここを越えるヒルクラコースは幾つでもありますが、10㎞以上延々と登りが続くというコースは阪神間では他にないと思います。また、ここが他のヒルクラコースの追随を許さないのは、ここからの極上の天井道路の存在です。
六甲山上は約9㌔に渡って多少の高低差はあるものの、山上の平野部を形成しています。そのために、山上の街とも呼ばれるようにホテルや各種レジャー施設、別荘群が点在しており、県道16号はこの平野部を蛇行しながら西へと進んでいきます。その間、山上から阪神間市街地東部が一望の下に見下ろすことができます。
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阪神間南東部から大阪平野を見下ろしながら進みます。
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道路は木立の中に入ったり、展望の広がる尾根の南側に出たりを繰り返しながら、西へと進んで行きます。
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木立の中にNTTの無線中継所のアンテナが見えてくる。
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「六甲ガーデンテラス」、「六甲フードテラス」に着きました。六甲山上の観光スポットです。
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六甲フードテラスは、ウッドデッキの展望台になっていて、景色が見下ろせるはずですが、この日は天気は良く晴れているのですが、南方面は靄がかっていて展望はあまり利きませんでした。
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六甲山上の観光スポットを示す木製の案内標識。雰囲気が出ますね。
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六甲ガーデンテラスの後、六甲高山植物園から六甲記念碑台交差点までは「サンセットドライブウェイ」という名前が付いている道路を西へ進みます。サンセットという事で、南方の阪神間の眺望ではなく、北西方面の眺望が垣間見る事ができます。
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六甲記念碑台交差点。ここを右折すると「裏六甲ドライブウェイ」となり、神戸市北区の唐櫃の町に下りていきます。
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六甲記念碑台交差点にある六甲山自然保護センターの「六甲ガイドハイス」。建物の中には無料で入れますので、ちょうどよい休憩ポイントになります。
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建物の中は山小屋の作りで木の床と壁が温かみのある感じです。六甲山の地理や動植物、開拓の歴史についてパネル展示がされています。
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六甲記念碑台交差点からT字が辻交差点までの間は、六甲山上の街並みの中を行きます。喫茶店や食堂といった店舗だけでなく、交番や郵便局といった公共施設などが固まっています。
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1929年開業の伝統ある「六甲山ホテル」。一度は泊まってみたいですね。
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六甲山上の町並みの西にある「藤原商店」。六甲山上道路を行く、ロードバイク、オートバイ、登山客にとってのオアシスです。休憩所もあるので、ここで一服休憩をいれて、「西六甲ドライブウェイ」へと進みましょう。
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表六甲ドライブウェイのゲート。六甲山ヒルクライムのコースの一つです。ここを下りていくと、六甲ケーブル下を経て神戸市灘区の街に出ていきます。ここも六甲山ヒルクライムを代表するコースの一つです。
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T字が辻の交差点を過ぎると、写真の直線区間の後は、下り勾配の区間が多くなってきます。太陽が西に傾いてきたからなのか、南方面の視界がだんだんとクリアになってきました。
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西六甲ドライブウェイの道を下っていくと、「六甲山牧場」の区域に出ていきます。ここは、山域が高原になっていて羊やヤギが放牧されているのですが、時間が遅かったのか、羊やヤギの姿は見えませんでした。その代わりに、道路の脇の広場の中にポニーがいました。
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ここに分岐があって、県道16号は、六甲山を下りながら小部峠に向かって進みます。もう一方の道は、六甲山系を代表する展望スポット「摩耶山」に向かう道です。ちょっと寄り道して摩耶山に向かってみます。
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摩耶山に向かう道。大きな連続カーブの道を、最初は下って、その後、摩耶山頂まで緩やかな登り勾配の道を進みます。
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摩耶山頂付近にある「掬星台」という広場に辿り着きました。広場には「摩耶ロープウェイ」の「星の駅」もあります。この建物の中にはレストランもあり、神戸の夜景を眺めながら食事を取ることができます。
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掬星台にある展望デッキからの眺望です。神戸市街地東部と阪神間の景観、大阪湾を越えて大阪府南部から和歌山県にかけて、瀬戸内を越えて淡路島、四国の島影まで見ることができます。
太陽が北西方面に傾いて、南東の空と眼下の街並みを照らしてくれているので、視界がすごくクリアになって素晴らしい景観ですね。頑張って坂を登って六甲山上にやって来るのは、この素晴らしい阪神間一望の景観が見られてるからですね!!
目を凝らして下界をよーく見ると、おなじみの色々な建物が見えてきます。阪神甲子園球場とかね。そんな楽しみもありますよ。
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六甲山牧場の分岐から、県道16号線に戻ります。ここから小部峠まで、ほとんどが下りの区間です。小部峠から来る自転車にとっては緩やかな登り道になっており、登坂中のローディとすれ違いました。
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再度公園に向かう道との分岐があります。ここを左折すると「奥再度ドライブウェイ」という道に入り、再度公園を越えて、諏訪山から神戸の中心地、三宮の北側の町、山本通3丁目に出てきます。
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ずいぶんと山を下ってきました。山の麓の町はもうすぐそこです。
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山を下り切って北鈴蘭台の町の中に出てきました。すると、すぐに国道428号線との交差点「小部峠」に出ます。ここで六甲山上、記念碑台交差点から始まった西六甲ドライブウェイは終了となります。
コース概要
コース名 :県道16号明石宝塚線(宝塚歌劇場前から小部峠・六甲山上道路含む)
距離 :30.1㎞
上昇量 :930m
下降量 :601m
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阪神間を代表するヒルクライムコース(六甲山ヒルクライム)を含め、六甲山上を横断する極上のサイクリングコース。神戸市東部から阪神間、その先の大阪湾岸を一望できる景観は阪神間随一のものです。山上の木立の中を駆ける区間も爽快感があり、他のコースでは得られることのできない充実感があります。
交通量 [B]
スタート地点の宝塚歌劇場前交差点から阪急逆瀬川駅までは市街地のメイン部分を走る道路なので交通量が多いにはいた仕方なし。六甲山ヒルクライムコースが始まってからも、盤滝トンネルとの分岐までは交通量多めです。それ以東は観光コースになるので、交通量は減ります。しかし、阪神間を代表する観光スポットでもあるので、観光シーズンの休日ともなると交通量が増えてくるので、急坂においては十分に注意して走ることが必要です。
路面状況 [B]
ヒルクライムコースに至るまでは、路面は整備されているものの、路側帯がしっかり設定されている区間もほとんどないので、交通量の多い中、車線の左端を走らざるを得ません。六甲山上ではずっと整備された2車線の道路が続くので、路面状況としては悪くはありません。自転車専用レーンがあれば申し分ないですが、平日は本当に車も少ないので、車線を堂々と走ることもできます。あと、カーブには減速帯が設けられている区間が数か所あります。登りは自転車の速度も遅く、減速帯を気にすることはありませんが、坂道を下ってスピードが出ている時には、ガタガタと大きな振動が出るので、衝撃でハンドルから手が離れないように注意です。
安全性 [B]
宝塚市街地から逆瀬川駅までは普通に市街地道路ですので、普段と同じように車に対する注意が必要です。クライム中はスピードも出ませんし危険性は少ないですが、蛇行運転になると、後ろからやって来る車の迷惑になります。山上は多少スピードを出しても、完全に2車線道路なので、キープレフトを守って走ればそう危険な事はないはず。ただ、他のヒルクラコースと違って交通量は多いので、カーブで勢い余って車線をはみ出してしまうような事は絶対に禁物です。
信号機 [A]
宝塚の町中から、逆瀬川台付近マンション群の横を通過する辺りまでは信号機は多めです。しかし、甲寿橋交差点を過ぎてヒルクライムコースに入ると信号機は盤滝トンネル東交差点と六甲山記念碑台交差点、そして六甲山を下り切った小部峠の3箇所しかありません。六甲山上は信号機は1箇所しかありませんが、交差点は何か所かあるので、その時は少し気を付けて。
エイド [C]
補給ポイントは限られています。宝塚歌劇上前から市街地を通って六甲山への上がり口となる甲寿橋交差点まで、ロードサイドにコンビニはありません。ロードサイドから少し離れた所にコンビニは幾つかあるので、必要な補給は前もってしておく必要があります。六甲山ヒルクラコースの補給ポイントは芦有道路の石宝殿料金所の自動販売機のみです。次に六甲最高峰付近の一軒茶屋に食堂と自販機。それ以降、自販機や喫茶店、レストハウスは各所にありますが、コンビニ的な補給ポイントは六甲山上の町並の西端にある「藤原商店」ぐらいです。飲み物、パン、お菓子、肉まん、カップラーメン、アイスといった食品は揃っています。自転車屋さんはもちろんありません。パンクした時に修理セット&ポンプを持っていないと悲劇です。
先日も、やっとの事で六甲山を登ってきた高校生4人グループのメンバーの1人が一軒茶屋前でパンク。誰もリペアセットを持っていなかったので、仲間3人がその1人を恨めしそうに見つめながら、バイクを手押して、登ってきた道を引き返していきました。
「予備チューブ持っていますか?」と傍にいたfumitaroに声をかけてきましたが、あいにく私はチューブレスタイヤ(シーラント剤注入)の抗パンク能力の高さを過信してリペアセットは何も持っていませんでした(それもどうよ?という感じですが)。
景観 [S]
唯一無二の景観。これがあるから六甲山にやって来るといっても過言ではないくらいの価値があると思います。展望台からの眺めはもちろん素晴らしいですが、普通に道路から垣間見える下界の景色も天井散歩の気分を盛り上げてくれます。また、六甲山上は明治から昭和にかけての六甲山開拓時代の名残か、別荘群やホテルの建物にレトロモダンな雰囲気が醸し出されていて、そういうものに触れながら自転車で各所を走るのも楽しみの一つです。
用途 [ヒルクライム・ポタリング]
何度も言った通り、六甲山上へのヒルクライムは阪神間はもちろん、関西圏でもトップクラスの難易度を誇るコースだと思います。コースの全長の長さと平均斜度の大きさを両立できるコースはなかなかありません。また、都市部からほど近くの場所にありアクセスが簡単なこと、ヒルクラコースも幾多ものコースを選択できる事、エスケープルート(自転車は運べないが)もケーブル、ロープウェイ、バス、いざとなればタクシーも救急車も可能(すぐに来てくれそう)というように選択の幅が広く、難易度の高さと、観光地としての楽しみ、セキュリティ面の確実さを併せもつという点では関西随一のヒルクライムコースではないかと。ただし、人馬疎らな山間部奥深くの未開の地を独り行くというようなアドヴェンチャー的ヒルクライムを嗜好される方には全く向きませんが。
また、ヒルクライムは体力的にちょっと無理・・・と思われる方も、車に自転車を積んで山上まで行って、山上の平野部(多少のアップダウンはありますが)を巡るポタリングも面白そうです。現在、六甲山上で電動アシスト車のレンタサイクルを行っていますね。六甲山上は各観光スポットまでの距離が離れていて歩いて行くには時間が掛り過ぎます。そこで電動アシストであれば、時間をかけずに山上の景色を楽しみながら移動もできるので、一挙両得というやつです。
トレーニングにも観光にも、高いレベルで満足感を得られる、そんなコースをご紹介しました。
また、後日、六甲山上のポタリングの記事もアップしたいですね。
コースMAP①
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a5/af6abead76845a9c3ab24d70e57ae8c5.jpg)
コースMAP②
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/dd/b2c6d885420d1eaff2efc014ff7eb34d.jpg)
コース高低図(宝塚歌劇場前から小部峠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/6c/0677ec68cdc4d8e11924baed2c3a3895.jpg)
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