朝 ワンたちの世話を済ませると JRに飛び乗りました。
新幹線で京都駅に着き、時間がないので とにかく一番早いという地下鉄で北大宮へ。
北大宮のバスターミナルでタクシーを拾い、原谷苑までは10分、1,600円でした。
・・・と書くとあっさりしてるけど
タクシー乗り場で待っていると 前のグループが「原谷苑。」という声が聞こえました。
とっさに「ワリカンで便乗させてください。」とお願いすると(だってエコ生活だものね)
「どうぞどうぞ。」と 気持ちよく受け入れてくださいました。
奈良からこられたという皆さん、ありがとうございました。
一人旅のよいところは、いろんな人とお話しできることです。
原谷苑は金閣寺から衣笠山をひとやま越えた 北山の中にあります。
庭園業者の2代目さんが 昭和の中頃から植樹され 最初は身内だけで楽しんでいたそうですが
その美しさが評判になり 桜の時期だけ公開されるようになった 広大なプライベート ガーデンです。
今はもう隠れ里というには知られすぎて シーズンにはたくさんの人が訪れますが
今年の花は ここ十年来で最も美しい色だそうです。
入苑料は 花の咲き具合によって変わります。
満開になるに従い高くなり、雨が降ると安くなり、土日は高くなり・・・。
本日の入苑料は1,200円、でも決して高いとは思いません。
園内にはたくさんの種類の桜をはじめ レンギョウ、雪柳、桃、椿、石楠花などがありますが
何といってもメインは 数百本の 八重の紅枝垂れ桜です。
本職の庭園業者さんの庭だけあって手入れが行き届き、
どれも見事な大木に育っています。
でもこの桜たちを守るのは大変な苦労があるようで
冬にはイノシシがやってきて 桜の根元のせみの幼虫を食べようと 牙で堀りかえし
桜は根が傷んで枯れてしまうのだそうです。
苑内で 一才桜の鉢植えも売っていました。
もちろんゲットして 新幹線に乗せて連れて帰りました。(重かった)
来年の花が とっても楽しみです。
桟敷に座って ぜんざいをいただきました。(これも優しい甘さで美味しかった)
見上げると 枝垂桜のドゥオモです。
もう帰らねば・・・
苑を去ろうとして振り返ると あまりに美しくて胸が詰まりました。
また来れたらいいな。
でも今年の美しい花は、きっと忘れないでしょう。