あさ、もう一度 綺麗に拭いてブラシをかけてやり
庭の花を摘んでピアの周りに詰めてやりました。
若くて逝ったピアはコートもつやつやで 花に囲まれている姿は このまま飾っておきたいほど綺麗です。
昼食の時 主人が 「ピアのことで一番印象に残っているのは何?」と聞くので 考えていたら
自分は ピアが逃げて大通りへ飛び出した時のことだ、と。
何度 もうだめだと思ったかしれないそうです。
そう言われれば 私もあの時 暗闇の中 ピアを探して何時間も走り回り
ついに 「ぴあ、ぴあ!」と呼ぶ声に 暗い木陰からひょいと頭を出したシルエットを思い出します。
そのあとピアは全力で走って私の腕の中に飛び込んできたのでした。
あの時、そのまま見つからなければ、あるいは車に轢かれていれば、どんなにつらかったことか。
それを思えば 最期を看取ってやれてよかったと言わなければなりません。
フィー母さんが来てくれて 二人でピアの体をさすりながら
泣いたり笑ったり、ピアのいろんな思い出話をしました。
それは、とても癒される時間でした。
フィー母さんはウィンディを長い散歩に連れ出してくれました。
その夜はピアとウィンディと私と、三人で眠る最後の夜でした。
でもウィンディは寄ってこず、部屋の隅で寝ていました。
翌朝 ピアだけを車に乗せると 怒ってワンワンワンワンと吠えていたウィンディ。
夜、座ってじっとピアの空っぽのハウスを見ていたウィンディ。
Barbaraさんからもらったメッセージ。
She was an intelligent, gentle, and beautiful dog.
I am proud to have her daughter.
Peace and love to her.