「白い猫」
いまとなって
与えられたものを食うな。
いつも油断なく身構え
人の目をうかがい
そのスキをすばやくはかり
奪いとって食う。
お前は身を寄せてこない。
およそ愛らしさなど寸分も持ち合わさず
やせ細り
夜の路地裏で足をなめている。
背中は北アルプスのように尖っている。
月が背中にかかる。
生まれたときからのノラネコ
白い毛並みという毛並みを汚れるだけ汚し
人間をにくんで。
お前などに手を貸すものか。
お前はうつくしい
うつくしいメスだ。
*・*・*・*・*・*
うちに来る野良猫は黒猫ですが・・・
結局、野良猫は野良猫、毎日エサをねだりに来るくせに、人間のことなんて全然信用してない。
エサをあげる時にナントカ手懐けようとするけど、黒い母猫は指一本触らせてはくれない。
子猫はまだ人懐っこいけど、私が子猫に触ろうとするものなら、
母猫はムキになって牙を向く。…今日もひっかかれた。
食いしん坊の子猫が母猫の分のエサまで食べようとするから、私が子猫を除けようとしたのに、それでも子猫に触るなと怒る。
子猫に自分のえさを取られても、そのあと子猫におっぱいをあげていた。
「 気安くさわるんじゃねぇよ!」
いまとなって
与えられたものを食うな。
いつも油断なく身構え
人の目をうかがい
そのスキをすばやくはかり
奪いとって食う。
お前は身を寄せてこない。
およそ愛らしさなど寸分も持ち合わさず
やせ細り
夜の路地裏で足をなめている。
背中は北アルプスのように尖っている。
月が背中にかかる。
生まれたときからのノラネコ
白い毛並みという毛並みを汚れるだけ汚し
人間をにくんで。
お前などに手を貸すものか。
お前はうつくしい
うつくしいメスだ。
*・*・*・*・*・*
うちに来る野良猫は黒猫ですが・・・
結局、野良猫は野良猫、毎日エサをねだりに来るくせに、人間のことなんて全然信用してない。
エサをあげる時にナントカ手懐けようとするけど、黒い母猫は指一本触らせてはくれない。
子猫はまだ人懐っこいけど、私が子猫に触ろうとするものなら、
母猫はムキになって牙を向く。…今日もひっかかれた。
食いしん坊の子猫が母猫の分のエサまで食べようとするから、私が子猫を除けようとしたのに、それでも子猫に触るなと怒る。
子猫に自分のえさを取られても、そのあと子猫におっぱいをあげていた。
「 気安くさわるんじゃねぇよ!」