今月18日から名古屋市美術館で
「20世紀のはじまり・ピカソとクレーの生きた時代」展が開催されるそうです。
ピカソや
クレーのほか、その時代に生きた画家の作品も同時に見られるそうです。
20世紀初頭に活躍した画家というと、世界大戦が激化する時代を生き抜いた画家たちといってもいいでしょう。
ピカソは言うまでもなく「ゲルニカ」という大作で痛烈に戦争を批判しました。
またクレーはドイツに住んでいたために、直接ナチスによる被害を受けてます。
【1933年のナチス政権の成立とともにはじまった前衛芸術の弾圧はクレーにも及び、批判も激化する。
アトリエの家宅捜索を受けたクレーは身の危険を感じた妻リリーの促しもあり、生まれ故郷のスイス・ベルンに亡命した。(亡命した後も経済的に困窮を強いられ皮膚硬化症に侵される)
ナチスによる弾圧は「退廃美術展」へのクレー作品の展示、ドイツ国内の公的コレクションの押収にまで及んだ・・・】
「退廃芸術」とまで揶揄されていたそうです。
上の「バスドラム奏者」(1940年制作・・この絵は展示してないだろうけど)というタイトルの絵ですが、実は人のようなものは
「ハーケンクロイツ」をモジっている…と、いつかテレビでやってるのを見たことがあります。
ナチスによって傷ついた人の絵なのかも知れません。