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寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

デッキブラシ除草

2014-05-12 19:47:25 | Weblog
今日は蔵の皆で田んぼの草取り。
デッキブラシで土の表面をゴシゴシしたら、小さなコナギやヒエなどの雑草がプカプカ浮いて来ます。
稲が大きくなるまでのお手伝いです。




発酵=Love

2014-05-03 19:16:37 | Weblog
去年の春に自然食品店のGAIAさんと寺田本家で共催した「合コンキャンプ」で出会ったお二人の結婚式にお招きいただきました。

ほんの少しでも幸せのお手伝いができたことがとっても嬉しいです。
「発酵=Love」ですからね!


五人娘のゆかりの地

2013-11-27 18:46:09 | Weblog


いつもお世話になっている群馬町の鈴木酒店さんに伺いました。
近くに「五人娘」の名付け親・土屋文明さんの記念館もあって、先代のときに寺田家から寄贈した芥川龍之介さんの絵も展示されています。
伊香保温泉もすぐ近く。
鈴木酒店さんと土屋文明記念館オススメです。

奥会津・昭和村

2013-11-22 20:31:58 | Weblog


目白のゆうどさんであった福島県・昭和村の会に参加しました。
民俗研究家の結城登美雄さんのご講演と昭和村の郷土料理をいただきました。
結城さんからは、いろんな村を回られたご経験から東北の豊かな食文化についてのお話。
あるスーパーもコンビニもない山形の町で聞き取り調査をしたら、200種類以上の食材を年間通して食べていたそうです。それは町のスーパーに並ぶ食材の数より多いとか。
その魅力を努力して掘り起こしていくことが各地域に必要なこと。

農業は産業ではない、命の糧を作る仕事だ、これからはより作り手と食べ手の相互理解が大切になると力強く仰っていました。

驚くのがこの会を企画したのが、昭和村の農業委員会の方たちということ。
農業委員会が東京でしかもギャラリーを使って将来を考える場を作るっていうのは画期的なことじゃないかと思いました。

昭和村にぜひ行ってみたくなりました。

アリスのおいしい革命

2013-09-27 19:18:51 | Weblog


このあいだ寺田本家にいらした「シェ パニース」がNHK-BSでとりあげられます。

◎◎◎以下お知らせです◎◎◎
「アリスのおいしい革命」2ndシーズン(全8回)が、NHK BS プレミアムで9月29日(日)からスタートします。2ndシーズンは、毎週日曜のAM7:30~。録画予約しやすいです。1回目は、アリスが42年前にオープンしたオーガニックレストラン「シェ パニース」。最高の旬の食材で1コースのみを供する伝説のレストランをアリス自身が案内し、名物料理を紹介します。

シェ パニーズからのお客様

2013-09-26 17:01:10 | Weblog


カリフォルニアから「シェ パニーズ」のディレクター・シャロンさんと、日本在住で日本の郷土食を紹介する本を欧米で出版しているナンシーさんが蔵にいらっしゃいました。

シェ パニーズはアメリカで最も予約の取れないレストランだそうで、創業者のアリス・ウォータースさんの提案するライフスタイルはNHKでも放送されて話題を呼んでいるそうです。

お二人とも日本の個性的で奥深い食文化、発酵文化にとても興味を持たれ、またそれが失われないよう願っているとお話されていました。

いつかカリフォルニアのお店にも伺う約束をしました。
伝統のお酒造りをすることで、日本にいながら世界中の方とご縁ができます。本当に感謝です。

蔵人健之助

2013-08-10 06:52:17 | Weblog


信州・望月に蔵人健之助を訪ねました。
健之助は冬は寺田本家の蔵人としてお酒造りをし、春から秋にかけては望月で水稲・ズッキーニを中心に栽培する農家として今年から一本立ちしてをしています。
一番のピークは過ぎたけど、毎日忙しいと充実感溢れる顔をしている健之助。
鹿の出る畑に対策として、ちょっといい快適なテントを買ってきて、畑の脇で寝泊まりしてるんです!と楽しそうに話してくれました。

都内のレストランではファームキッチン「然」や活菜厨房「然」などの自然回帰さん系列のお店や、お茶の水の「お米ダイニング メダカの学校」さんで健之助のズッキーニを使ったお料理をいただくことができます。

炭素埋設

2013-06-26 16:37:57 | Weblog

天然住宅さんの炭素埋設セミナーを伺いに逗子に。
土中に適切に炭を埋めることで地電流・地磁場の流れを矯正し、居心地の良い場、生命活動が旺盛になる場所をつくることができます。
寺田本家でも20年以上前から取り組んでいるのですが、改めて発酵場をどうやって作っていくか気づきをたくさんいただきました。

天然住宅の相根代表からは「林業が再生する仕組みから生まれるエコビレッジ作り」のお話を伺いました。
すごい計画でワクワクしました。陸前高田と滋賀に作っていく計画だそうです。
最後に相根さんは「絶対に良い社会になる、日本が世界のモデルになるんだ」と力強く仰ってました。
元気をたくさんいただきました。

天然住宅

2013-06-05 16:21:55 | Weblog


田中優さんも共同代表を務められる「天然住宅」の皆さんが蔵にいらして下さいました。
田中優さんも本名は「まさる」と聞いて勝手に親近感を感じました。
炭素埋設のお話など興味深いお話をいただきました。
天然住宅さんで企画されているセミナーで10月5日にお話させていただくことになりました。素敵なご縁をいただきました。

高知の二日目

2013-05-01 12:56:29 | Weblog
高知の二日目

馬路温泉は、少しアルカリのとっても気持ちのいいお湯。
肌がぬるぬるしていつの間にかすべすべでした。
シャンプーもリンスも石鹸も、馬路村ブランドの柚子入りのモノ。
この村の至るところまで行き渡った統一感がだんだん心地良くなってきました。

けんど、たった二日の高知滞在。ゆっくりしていることもできず、朝早くに出発です。
木造りの素敵な電卓をお願いして、記念のお土産にしました。

昨日はクネクネと山へ山へと走った道を、今度は反対に海へと下っていきます。
新緑の木々が萌え、キラキラとした陽光に照らされています。

前方には好夢員の木下さんが先導してくれ、あちらこちらへ連れて行ってくれます。

柚子を搾った残り滓を発酵させてたい肥にする場所。動物性の資材が入っていないので堆肥場特有の香りもせず、不思議なキノコがたくさん生えていました。


それから、自然栽培でトマトを作るおばあちゃん。肥料も水もやらないで、ハウスの中でそれはそれは美味しいトマトを作っていました。
好きなだけ取って、自分で重さを測ってお会計。「この気楽さがいいんやき」と木下さん。


またまた県道を下って、海までくると素敵な酒蔵さんに到着。「南」で知られる南酒造さん。貴重なお時間を頂戴して、蔵の中を見学させていただきました。ほとんどが純米酒で特定名称酒ばかりです、とご主人の南さん。蒸し上がったお米を甑から取り出すときに毎回重さを測って吸水歩合を確認すると聞きました。とても丁寧な作りから、あのキレイな味わいのお酒が生まれるんだと納得しました。

続いて「道の駅やす」で若い女性にお会いしました。
東京生まれでいつの間にか高知に住み、自然栽培でミカンを作る手つなぎ農園の海島さん。
「木村秋則さんが畑に来て剪定を教えてくれたんです。そしたら弱っていた木がみるみる元気になっていたんです」
人の都合でなく、自然の流れを読み取る。
「本物を作ることで一次産業を元気にしていけたら」
と話す海島さんのミカン畑をいつの日か見せてもらうことを約束しました。

慌ただしく移動して次は、三浦水産というじゃこ屋さんへ。そこで天日干しする前の生のじゃこ(ドロメというそうです)を買って、近くのスーパーで白飯をゲットして即席ドロメ丼でお昼。木下さんたちとお別れして、今回の旅のもう一つの目的地、大豊町にむかいました。

大豊町はとても珍しい発酵茶の「碁石茶」を生産している町です。
徳島県と県境、四国の真ん中あたりに位置し、町には吉野川が流れラフティングのポイントとしても知られているそうです。

碁石茶は乳酸発酵するため酸味がある独特の風味のお茶です。

瀬戸内周辺でよく飲まれていたそうです。昔は大豊町周辺の地域で2,000軒の生産者さんがあったそうですが、一時はわずか1軒だけになっていたそうです。それが近年、微生物発酵茶としてコレステロールを下げる働きや乳酸菌の効用などが注目され作る方も数軒まで広がってきていると伺いました。

作り方は
●6月か7月に枝ごと葉っぱを収穫してきて蒸します。
●それを室のムシロの上に広げ、1週間ほど寝かせてカビを付けます。(菌は特に添加するでなく、ムシロの菌が生えてくるまさに天然発酵。新しいムシロをいれるときはしばらく古いのと合わせて置いておき、菌をなじませると伺いました。)
●カビ付けされたものを木樽の中に重ねて、重石してしばらく寝かせじっくりと乳酸発酵。
●8月9月の晴天が3日続く日に天日に干し、出来上がり!

干している様子を上から見ると碁盤に黒い碁石が並んでいるようなので、碁石茶と名付けられたそうです。

二段階の発酵過程を経て作られるお茶は世界的にも珍しいそうです。
いつか、作る時期にもぜひ伺わせてくださいとお願いしてきました。





たくさんのご縁をいただいた高知。
また近いうちに訪れることになりそうです。

一周忌

2013-04-19 09:10:38 | Weblog


昨日は先代の一周忌でした。

あれから一年たったんだなあと思うと、早かったような長かったような、でもやっぱりあっという間だったなあと感じます。

寺田本家は寺田啓佐の蔵なのに、その大黒柱がいなくってしまい、突然の事業継承。
悲しんでばかりもいられず、一体どうしようと思っていたあの頃。

でも先代はたくさんのご縁を繋いでくれました。ご縁ある皆さん助けていただいて、家族や社員が心を合わせてこの一年乗り越えることができました。

先代は「発酵道」という本を書いてくれました。
いまでもどうしたらいいかと、道に迷った時にページをめくります。

「発酵したらいいんだよ、発酵するっていうのは愛と調和の世界なんだよ」

本の中からいまも優しく語りかけてくれます。

先日、社員のひとりが入籍をすることになりました。先代がとっても可愛がっていた社員で、いつも「いつ入籍すんだ」とその日を楽しみにしていました。
保証人としてサインをするとき、こんな嬉しいサインはないな、先代が一番喜んでくれているだろうなと胸がいっぱいになりました。

あっという間の一年だったけど寺田本家も少しずつ変わっています。

お義父さん、いつも見守ってくれてありがとう!