原点回帰

ソレアの振付を依頼されたので、どんな感じのが好きですか？と伺ったら、トレロがやりたい！って。オーソドックスな構成で、ファルダ使うのが好き、って。技術はまだまだだけど、とにかくやりたい！って。（トレロ・・・闘牛士がマントをひるがえすみたいに、スカートを持って構える振り）
明確なイメージを提示されて思わず、よっしゃーーー！！
・・・て、出来るんか私？！って感じだけど、自分が楽しく勉強出来そうな予感
トレロと聞いて、真っ先に思い浮かんだのはマヌエラ・カラスコ。

初心者の頃に買って「え？！フラメンコ、ってこういうものなの？！？！」と衝撃を受けて、夜な夜な見続けたマヌエラ・カラスコのソレア。もうビデオを再生する術が無いから、長い間埃をかぶっていたけど、たまたまYouTubeで目に飛び込んできた・・・まさにグッド・タイミング。
懐かしい気持ちで古い映像を鑑賞していたら・・・だんだん胸がドキドキ、きゅ～っ！となって、どうしようもなく高揚してきて、あれあれあれ？？？なんだこの、忘れていた感情！
かき鳴らすギターと足音に、今でもこんなに気持ちが揺さぶられるなんて！！
最近の私は、バイレの一瞬の間に反応していたけど、本来もっと原始的なものに惹かれていたんだ。そこから「好き」が始まったんだ。
残念なことにこの動画、途中から音と映像がズレている。衝撃を受けたサリーダもカットされている。それでも興奮しちまうなんて、我ながら可笑しいし、当時のマヌエラ・カラスコ一座恐るべし、である。
Flamenco - Manuela Carrasco