With A Little Luck!

趣味と生活と衝動買い日記です!(笑)。

祝!結成20+α周年!

2008年11月03日 | Music
結成20年を過ぎた愛すべき日本のモッズ・バンド「ザ・コレクターズ」のコンプリートブックが出た!

リーダー、加藤ひさしのロングインタビューから始まって、歴代プロデューサー、エンジニアの証言、アルバム・シングルレビュー、お祝いメッセージ、「加藤ひさしの100枚」と充実の内容で、まさに溜飲の下がる一冊!

なぜに溜飲が下がるかって、少なくとも自分の周りには、コレクターズを知ってる、聴いてるって人が今までほとんどいなかったからなあ・・・。音楽仲間にさへコレクターズの名前を出すと「?」ってな顔されてたもんだから、この本で、こんなに多くの人から愛されてるんだということが確認できて嬉しい

自分がコレクターズを知ったのは、リズム隊をメンバー・チェンジして「SEE-SAW」出した91年ころ。丁度大学に入って上京したての時期。
ビートルズからキンクス、フー、スモール・フェイシズ、ジャム・・・と、どんどん音楽的な興味が広がって(もうすでに音楽的嗜好がはっきりしとりました)、バイト代が入ると中古盤漁りにつぎ込んでた頃、ユニオン・ジャックのジャケットに身を包んで、シールドをクルっと巻きこんでマイクをつかみ、絞り出すようにシャウトする加藤ひさしの姿と、リッケンバッカーをピート・タウンゼントばりに腕をぶん回してかき鳴らす古市コータローの雄姿は衝撃的で、ザ・コレクターズは愛すべき英国のロック・バンドと同列の存在だった


それからずっと、ザ・コレクターズの音楽は自分と一緒にある。
メジャー契約がなくなり一時はどうなっちゃうのかとも思ったけど、この暗い時期を乗り切って(こんなところもキンクスっぽい!)、最近の曲たちは、より逞しく、英国武装を解いても成立する、コレクターズ・サウンドになりつつある

彼らはいつだって「売れ」ようとしている。
ロングインタビューの冒頭に、「加藤ひさしはライブやツアーを除くと、生活のほぼ9割をスタジオや事務所で曲作りに費やしてる・・・。」なんて書いてあったけど、大袈裟でもなんでもなくホントなんだろう。この音楽への愛情と、ある種のストイックさが、尊敬できるしコレクターズの音楽に惹かれ続けてる一番の理由

古市コータローが(前に池袋で見かけたらすごく巨大な人だった!)。
「自分の好きなモノをメジャーに押し上げたい!」ってインタビューで語ってたけれど、「永遠のブレイク寸前バンド」なんてありがたくない枕詞、返上する日もそう遠くはないと思う。これからも、周りに聞いてる人がいなくても、たとえ独りでも、ひっそりと聞いていきます・・・

YOU TUBEより。
暗黒時代に入るちょっと手前のTV出演から。少し長いけど見てみてください。
ステージアクションに萌えます。


ザ・コレクターズ / Tough