With A Little Luck!

趣味と生活と衝動買い日記です!(笑)。

珍盤?

2006年04月27日 | Music
続々リリースされてるストーンズ日本公演のブートレグCD!。
中でも、西新宿を中心にブレイクしている(?)2枚をゲットした!。

なんと、東京ドーム公演のサウンドボード録音モノ!

ライブを収録したブートレグには、大まかにサウンドボード録音モノとオーディエンス録音モノとがあって、サウンドボードとは、会場のミキサーを通した音を録音したものモノ。つまり正式に録音したもので、関係者から流出する(させて?)日の目を見るなんてケースが多い。オフィシャルの録音だから音質の良いものが多かったりする。

一方、オーディエンス録音とは、読んで字のごとく観客が自分の席で隠れて、こっそりとコンサートを録音したものをCD化して販売しちゃってるモノのこと。音質はそれこそMDのLPモードで数千円のマイクで拾ったようなチープな音質から、「え!、これが隠し撮りの音?。」と耳を疑ってしまうくらい高音質のものまである
また、会場のざわめきや、歓声もそのまま録音されてるから、ライブの雰囲気もそのままパッケージされたような臨場感があるのも特徴。個人的には、会場で聞いたまんまの音が収録されている(音のいい)オーディエンス録音が好み!

で、このサウンドボード録音の2枚。プレーヤーにかけて聞いてみると、一聴して、「あれ?っ」と気付く事がある。
なんとベース、コーラス、ホーン・セクション、キーボードがほとんど聞こえないのだ
ボーカル、ドラム、ギターだけ、つまりストーンズのメンバー4人分の音しか入っていない!。
色々ネットでそっち系のサイトを調べてみると、このサウンドボード録音、ミック・ジャガー(または各メンバー)の、イヤー・モニターの無線電波(短波ラジオみたいなもの)を会場の外で傍受したもの「らしい」、とのこと!。

ミックのボーカルが一番大きく収録され、次にチャーリーのバスドラの音が大迫力で聞こえてくる。「ミックはこんな音を聞きながらライブやってんのかあ」と感心するのもつかの間、やっぱりベースがないと、音楽として完成しないというか、聞いてて耳がとっても疲れてくる…
観客の歓声も遠くに聞こえてくるだけなので、うっかりすると、ベーシストが来なくて4人だけでスタジオでリハしてるのを聞いてるような気分になってくる。
さらに、コーラスが聞こえないというのもダメージで、女性コーラスのリサ・フィッシャーをフューチャーした「Night Time Is The Right Time」や「Gimme Shelter」では、リサのパートになると、ほとんどバッサリと歌が聞こえなくなるので、ガクっときてしまう

でも、マイナス・ポイントばかりではなく、さすがにイヤー・モニターの音だけあって、キースやロニーのギター、チャーリーのドラム、そしてミックのボーカルがとてもクリアに聞こえてくる。


さらに、このCDでなきゃ聞けないという音もてんこもりで、つまり、ステージ上でのメンバーの会話や舞台裏の様子までがしっかりと録音されていたりする。

例えばオープニングの場面、会場では、ビック・バンをイメージした映像がスクリーンに映し出され、いよいよ始まる!、と気分が盛り上がってくる場面だけれども、その裏側でミックが「モニター聞こえねえよ。」とか囁いたり、キースやロニーがギターをガチャガチャ鳴らしてたり…。そしてミックの「Ready?」という声に続いてスタッフの「5!、4!、3!…」というカウントがあって、キースのジャリーン!というギターが響き渡る、という一連の生々しい場面が、臨場感たっぷりに収録されている

他にも一日目の「As Tears Go By」では「この曲おぼえてる~?」というMCの後で、キーの確認なのか小さく一小節歌ってみたり、キース・コーナーでのキースの熱いコメントもはっきりと聞きとれる。なんだかバック・ステージ側というか、ステージ上でストーンズの演奏を見てるような、別の意味ですごい臨場感のある音になっている。
いずれにしろ、すごい音源が出回るものだなあ、と感心してしまった。
でも、自分はやっぱ、自分が会場で聞いた音に近い、オーディエンス録音モノが好きかなあ…と。

このシリーズ、とっても人気があるみたいで、コピーしたあと(ポールのだったら手放さないけど)ヤフオクに出品したら、ものすごいアクセスがあった後、買った値段以上のプレミアがついた値段で落札されていきました…

ちなみにブートレグは非合法なものです…。