季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

悠久の茶産地「大和茶(やまと)」

2016-08-25 11:52:11 | Weblog

台風一過で毎日蒸し暑い日が続いています。

 

先日の台風は、雨・風ともにすごい強い勢力がありましたが、過ぎてみると

 

関東の利根川水系のダム貯水率も改善されており、ありがたい、と感じます。

 

さて、8月ももう終わりに差し掛かり、いよいよ9月になります。

 

9月は、若手茶業者が一堂に会して「全国茶審査技術競技大会」が開催されます。 (詳しくは、東京都茶業組合HPに掲載)

 

当店からも、社員が東京代表選手として出場させて頂きます。

 

 

茶の審査、判別を行っていて感じることは、お茶は産地によっても作り方、特徴が違うんだな~ということです。

 

 

東京と言えば?→都会、洗練された、賑わい、最先端などとイメージがあるかと思います。

 

では、京都は?→古都、歴史、文化、繊細など、

 

と同じように、お茶にも産地のイメージがあるきがします。ちなみに、今年度出題される、10産地の産地判別競技の産地は、

 

「本山茶(静岡)」「袋井茶(静岡)」「白川茶(岐阜)」「大和茶(奈良)」「土山茶(滋賀)」「宇治茶(京都)」「大山茶(鳥取)」「八女茶(福岡)」「宮崎茶(宮崎)」「知覧茶(鹿児島)」です。

 

各産地に私どもは行くことが多いですが、先日「大和茶」の奈良県を訪ねました。正直、以下ただの旅行記になってしまうかもしれません。

 

大和茶の主産地は、有名なのが月ヶ瀬という山あいの産地です。「月ヶ瀬梅林」が有名だそうです。(関東者にはピンときませんが)

 

 

そして、奈良と言えば、邪馬台国畿内説の中心的場所です。

 

京都と言えば、上記に記載しましたが、洗練されたイメージがありますが、奈良は、日本の原風景の様な、

 

今の生活と歴史が空と大地の中で調和しているような、雰囲気があり大変好きな地域です。

 

月ヶ瀬から車で30分ほど。奈良県桜井市に念願だったあのCMの場所に来ました。

 

「日本最古の神社」とされる<大神神社>

「いま、ふたたびの奈良へ」のCMでも有名・・・(大神神社CM youtube(音が出ます))

 

神の山・三輪山。三輪そうめんはここの三輪だと初めて知りました。

 

 

 

そして、そのすぐ近く車で2~3分のところにあるのが「箸墓古墳(はしはかこふん)」

 

卑弥呼の墓ではないか?と一躍有名になった古墳です。

 

 

駐車場とかありません。全く観光地化されていない。道路のわきの森というか丘程度。この感じが奈良です。

 

奈良のこの周辺は、飛鳥や橿原(かしはら)、百人一首で有名な「天の香久山」などあり、もうロマンをびんびんに感じます。

 

「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや」の心境です。たぶん多くの方が、歴史の勉強の最初の方に出てくるので、

 

まだ挫折してない方が(笑)多いのではないかと思います(その一人)。ので、きっと多くの方が興味をもって頂けると思います。

 

 

そんな歴史を考えながら飲む「大和茶」はまた格別です。

 

地元の食材の地元の料理を頂くのは、本当に素晴らしいことですが、なかなかそこまで機会がないことも多いので、

 

その地域の風土・太陽の恵み、土の香り、空気感を凝縮させた「お茶」を飲んで頂き、その場所を感じて頂きたいと思います。

 

そう思うとお茶は、タイムカプセルならぬ、地域の空気カプセルかも知れませんね。お湯を注げばふわっと広がります。