ひよりみ日記

セルロイド人形ミーコと
ネコのおまけとヨモコと
飼い主セルやの日常

セルロイド・ドリーム(HP)

彩色屋

2011-08-02 17:10:02 | Weblog

セルロイドサロン第122回は、セルロイドハウス横浜館副館長の野木村さんが、
「彩色屋」というタイトルで林芙美子の「放浪記」と豊田正子の「綴り方教室」を取り上げています。
http://www.celluloidhouse.com/salon122.pdf

戦前のベストセラー「綴り方教室」には小学校四年生の豊田正子が、
セルロイド工場で働いていたときの様子が鮮やかに描写されています。
ここに書かれているセルロイド人形を作る工程は私の家の仕事そのままで、
ミーコも豊田正子がセルロイド工場で体験したそのままの工程で作っています。

私は葛飾区四ツ木で生まれ、小学一年生から三年生までは葛飾区梅田町(今の立石3丁目)に住んでいました。
豊田正子が一時、通学していた本田小学校辺りや渋江公園は私たち子供の遊び場でした。
綴り方教室を読んで、とても感慨深い思いをしました。

私の家は葛飾区に住んでいたときは彩色屋で、
人形の成形はプレス職人に下請けさせて、彩色と仕上げをしていました。
昭和30年代初めに仕事が忙しくなってきたので足立区に越してきて工場を作り、
通いのプレス職人を雇ってセルロイド玩具の成形をし、
女工さんを頼んで彩色仕事や仕上げをするようになりました。

コメント
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