3回目は
狩野永徳(1543~90)対長谷川等伯(1539~1610)
この展覧会(すでに終了)で企画的に対比鑑賞として位置つけています。
前述や他のも直接に対決している訳でないです
ところが、永徳 等伯 二人は室町・桃山時代に
まさに生き死にをかけての対決・対戦です
私はこの二人の絵が一番印象的でまた当時の歴史を感じることができました。
政治と画家の関係が当時 権力とその表現につながる図式と見える絵も多々有ります。
永徳は天下画工と その名ととおり 天下人の絵師ですね
安土城・大阪城 聚楽第などの障壁画を多数手がけた永徳は
押し寄せる依頼の波で多忙を極めたとあります。
金箔の描かれた彩色が往時をしばせます。
対する等伯の絵は墨の濃淡の素晴らしさは現物でなけらばの
迫力です。
松林図屏風は感動的でした。
金箔で描かれた絵も永徳とは異なり繊細かつ優雅です
全作品の中で等伯が一番感銘を受けました。
永徳は多忙と等伯の天工画家への迫りの心労?か
急逝しています。
専門的なことはわかりませんが、
永徳の絵は自然をも圧倒する大迫力の絵
等伯は空気や自然を感じることができる絵
と 見受けました。
改めて日本画の細密 墨の味わいがいいなと思いました。
また見たい企画展です。
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