話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

念願叶う

2016-10-22 18:45:30 | 建築
先ごろ、念願の京都の『桂離宮』へ行きました。

学生の時以来なので ずいぶんと久しぶりです。

今も宮内庁の許可による見学で3か月前からの受付です。

各回約1時間で人数は35人で専任の説明者が案内します。

   

桂離宮は1600年頃に宮家(天皇)の別荘として
建てられました。
当初はとても簡素の建物だったとのこと
一時期は荒廃していた時期もありました。

1660年頃、時の親王が加賀藩の息女と結婚して
財政的な裏付けから
増改築を繰り返して 
庭園の整備もして現在のようになりました。
敷地面積69.000㎡です。


門からのアプローチ

この石敷きはその当時 公家さんたちが雨の日でも
足元が濡れにくいように
両側にゆるく勾配がとれています



書院
桂離宮の中枢をなす書院は
古書院・中書院・楽器の間・新御殿と雁行に連なっています。
350年以上も経て 材木や大工の技術の高さには感嘆します。

月見台と称する竹簀の子の場所はお月見と夏の納涼のために造られています。


松琴亭(しょうきんてい)
この青の使いかた斬新ですね。
市松の襖もとても現代的に見えませんか?
これも当時のままです。
(色褪せはありますが・・・)

優雅とか流暢とか
適当な言葉がみつかりませんが・・・・

暗闇と月光
月と星
朝日と夕日
暑さと寒さ
春の芽吹き
夏の日差し
池からの涼風
池と船
秋の紅葉
冬の雪景色
 ・ 
 ・
 ・
自然との調和が洗練されて
かつ、研ぎ澄まされた感覚で
長い時間をかけての結晶のようです。


襖の引手にも細工金物が施されています。
窓の高さも絶妙です。


ちょっと固い表現になりますが
ここ桂離宮は
高貴な魂を持ったものが
執念を燃やして造営した建物と感じました。


また、行きたいな・・・・
雪景色もいいね

京都はいつ行ってもいいけど
やっぱり、昨今の外人多さはものすごいです。(◎_◎;)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
変な看板がありました。??

駄菓子屋さんでした。(^◇^)


何やか??わからん・・  (?_?)
  
  







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