話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

舘林美術館

2009-05-25 18:36:27 | アート・文化

P1020760_2

前から見たかった「館林美術館」へ行ってきました。

何しろデカイです。

敷地面積:7万4918㎡

建築面積:5742㎡( 建ペイ率 7.65%・・・・笑

延べ面積:6854.47㎡

設計:第一工房 高橋靗一氏

アプローチから堀(池)を渡って見るデザインが

一言 水平にとことん こだわった と感じました。

関東平野に鶴がすーと舞いおりた感じです。

軽く シャープなのに面積が6千㎡のボリュームがすごいです。

なにが すごいかというと外壁が花崗岩とアルミ そしてガラスこの3種の仕上げ

片や重たい代表と軽い素材の組み合わせの納まり(ディテール)が目立たないけど

こだわりの趣旨が強く伝わりました。

本体の長い展示棟はグランドラインをさらに下げて

設定されてます。

基礎や土台の存在を感じさせない(見せない)デザインも新鮮です

また 屋根の雨水処理を一見解らないようになってます。

ヘリコプターから見ると きっと奇麗だろうなと想像しました。

ちなみに設計者の高橋さんは正直 年齢が若い(50代ぐらい)と

おもいきや・・・・80歳を超えるとの記事を読んだ事があります。

おまけに マツダRX-7に乗って夜の六本木にしばしば登場とのこと・・・・

かっこいいナイスガイ建築家ですね!!

高橋さんは日本のモダニズム(鉄 ガラス コンクリート)を徹底しての設計

を一貫されてます。

若いころ 航空関係の設計をされていたと本で読んだことがあります。

戦後建築に転向したとこです。

この美術館もその飛行機の雰囲気がないこともないです。

別館のフランスの彫刻家のアトリエ棟が建っています。

単独で見ると雰囲気がいいのですが     

P1020755_2 体的に見て浮いている感じがしました。(ここに必要なのかな?)

ところで 群馬県の一県民として工事費が気になりました。

どのくらいと想像しますか?

工事費 45億円(建築≒32.8億+≒空調4.4億+衛生≒3億+電気≒3憶)

設計 監理 約2億

算用数字表現だと桁が間違えそうです。


最新の画像もっと見る