話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

2020-04-02 12:00:25 | 建築
桜は満開ですが、外出もままならず
いつもり 本をよく読んでます。
最近はこれ

隈研吾氏の「点 線 面」
題名がシンプルですが
内容はかなりハードル高かったです。
1960年代~80年ころまでの
大型建築は
コンクリート 鉄骨が多く かつ
デザインなどもモダニズムで重厚なイメージから
最近は大型建築でも木を使うよになった
今までの閉じるどっしっりしたデザインから
開放的で軽い ご本人はパラパラしたイメージと表現しています。
新国立競技場も杉材をふんだんに採用して
細い線のデザインの集合体になっていますね。

なにしろ
量子力学 ニュートン・・物理的な切り口もあり
経済情勢と建築の話しも論点が新鮮です。
また建築史の解明もなかなか興味深いところです。
面白いけど 難解なところおおいです。

ここだけで唯一、強い印象を受けたのは
コンクリート打ち放し建築を強く批判しています。
生理的に息が詰まるとまで表現しています。
分かるような気がします。

先日の
「隈研吾展」でも実物で
主張されている
木・石・土・布・・素材へのこだわりが
強く伝わります。

建築見学もしばらくお休みで
座学で楽しみましょう