話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

美術館

2018-07-25 15:23:04 | 建築
群馬県立近代美術館で
【 ウイリアム モリスと英国の壁紙展 (美しい生活を求めて) 】)が
開催されています。



ウイリアム モリス(1834~1896)
19世紀を代表するデザイナー 詩人 工芸家です。
部屋を快適にするには壁紙が大切と考え
数多くの壁紙をデザインしました。

先日訪問した近江八幡の洋館建築も設計しています。



ほとんどが花模様のリピート柄です。
ヨーロッパと日本では
建築の構造 主な仕上げ素材が違うため
かなりの差を感じます。

壁自体の自己主張が強いヨーロッパ建築と
土や和紙などの素材と構造美で見せるので
根本が違いますね。

日本での伝統的な建物は開口部 窓が多く
壁が少ないです。
ヨーロッパ建築では真逆で石造なども窓が少なく
壁面積が多いです。

現代日本でも窓が小さく 少ない住まいが多くなりました。
また マンションなどは壁が多いですね。

それぞれに特徴があります。

展示では
実物大のオブジェが雰囲気をだしていました。



暑い日が続くこの頃
美術館避暑は私のお気に入りです。
  
2階の所蔵展示では
ピカソのゲルニカ(タピスリ)が
大画面で展示されています。
原画は壁画ですが
それを「つづれ織り」の織物にしたものです。
ピカソの監修で製作されて
世界で3点のみです。
そのうちの1点です。
(他はフランスとアメリカ)
迫力満点で是非お勧めです。