富岡市の景観賞の現場審査に立会ました。
審査メンバーは総勢20名ぐらいで
議員さんや富岡市都市建設部の担当者などで
車3台で見えました。
質問が多様で
Q:どの材を残した?
A:主要な構造部 柱 梁 土台で
土台と柱の根元は腐っている材が多く
取り換えたり 根継ぎをしました。
基礎は元々無く 今回も予算の都合もあり
床下防湿コンクリートのみで基礎補強はしていません
300角の欅大黒はほぼそのままの利用です。
壁は出来る範囲の耐震補強をしました。
Q:大きさは?
A: 工事面積は約72坪
既存建物から減築しています。
元は80坪以上ありました。
Q:狂いは無かったか?
A:大きく狂ってました。
水平 垂直な個所は1か所もありませんでした。
屋根部 に向かって 全体が開いていて
大きいところでは15センチくらい 平均12センチ
つまり 土台部と桁部では柱1本分~1.5本分狂っていました。
屋根 棟は蛇のようにズバリ蛇行状態
雨漏り個所多数でした。
Q:屋根は?
A:元々瓦が葺かれていた様子は無かったです・
ガルバリウムで仕上げてあります。
Q:確認申請的は 新築扱い?
A:この地域は確認申請のいらない地域です。(工事届けのみ)
ちなみに市の固定資産税は新築扱いで
施主さんは少し納得されてないようでしたよ。
Q:古い柱 ・梁はどの程度掃除(クリーニング)?
A:何度も洗浄しました。
洗っても ・洗っても・洗っても・・・・・真黒な水が出ました。
職人は毎日 夕方には全身真っ黒ケ でした。
新しく入れた材は既存材に準ずる塗装をしました。
Q施主さんは一般新築と古民家再生の選択?
A:多少迷われていましたが
当初より 再生 リフォーム希望で依頼相談されました。
住み継ぐことへの強いこだわりをお持ちでした。
迷われた理由は費用だと思います。
Q:費用は?
A:新築と同程度 またそれ以上かかりました。
リフォーム・建て替えは解体費用が別にかかります。
お施主さんのこだわり度で実現します。
Q:高さについて
A:当初は土間より70センチの段差が有
ご両親も歳と共に体に負担がかかっているため
土間部をあげて 1階は段差無になっています。
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土間玄関に全員入られて
「いい感じだね~」
「家(うち)もこんなだけど 直したいな~・・・お金が?」
改修前写真・工事中写真・ など見てもらいました。
審査結果はさておいて
質問者数と回答者1名はちと忙しかったけど
良い経験をさせていただきました。
ありがとうございました。