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秋天の法則3

2012-10-25 00:00:00 | 府中の法則
■人気■*88年以降の過去24年(02年中山開催含む)

先週の一本被りの菊花賞とは打って変わって、人気が割れることは間違いない今年の天皇賞(秋)。
*%は左から勝率、連対率、複勝率の順
1番人気:6-5-2-11 25.0% 45.8% 54.2%
2番人気:4-4-3-13 16.7% 33.3% 45.8%
3番人気:5-0-3-16 20.8% 20.8% 33.3%

1、2番人気は2回に1回、3番人気に至っては3回に1回しか馬券にならない計算。
ただし、過去24年で1~3番人気が揃って馬券圏外に飛んだのは、92年、93年、98年、99年の4回しかないので、1~3番人気をバッサリ切るのはやめた方がよい。

■1番人気■

なんとも頼りない成績の1番人気であるが、これを鵜呑みにしてはいけない。実はかつて1番人気は、まったく勝てない時代があり、その影響で上記のような成績となっているのだ。
87年のニッポーテイオーを最後に、99年までの12年もの間、1番人気は連敗につぐ連敗を喫し、その成績は【0-3-1-8】と惨憺たるもの。
なかには91年のメジロマックイーンの18着降着事件も含まれる。また、成績には反映させてないが、98年のサイレンススズカは、魔物が棲むといわれる大欅の向こうで故障を発生、競争中止となり、そのまま天に召された。
かように88年~99年までの1番人気は、なんとも不遇の時代を送っていたのである。

その1番人気の暗黒時代に終止符を打ったのは、世紀末大王こと00年のテイエムオペラオーである。
翌年は、異端児・アグネスデジタルに足許を救われたものの2着に踏ん張ったが、負けは負け。続く中山開催の02年では、並み居る牡馬のG1馬が出走する中で1番人気になったのは牝馬のテイエムオーシャンだったが、案の定13着に惨敗。テイエムオーシャンを1番人気に推すファンもどうかしていると思うが、この負けにより、すわ1番人気の暗黒時代の再来か、と誰もが思ったはず。

しかし、事態は馬場改修となった03年以降、一変する。
03年以降の1番人気は【5-1-1-2】と、勝率55.6%、複勝率77.8%と、その信頼度はグンと上昇しているのだ。
馬券対象にならなかった2頭はいずれも牝馬であるが、06年スイープトウショウ(5着)と11年ブエナビスタ(4着)と、掲示板を確保している。まあ、掲示板に載ったからといって、馬券を買っているファンにとっては一銭にもならないんだけどね。

<3歳馬の1番人気>
今年の1番人気は、ここまで5戦全勝に加え、先だっての古馬混合重賞である毎日王冠と富士Sでワン・ツーを決めたことにより、最強世代との認識が一気に広まった3歳馬のカレンブラックヒル(たぶん)。
過去24年で3歳馬が1番人気になったのは、88年のオグリキャップただ一頭で、結果は2着。

1~4番人気の3歳馬は【2-3-2-1】で、勝率こそ25%だが、複勝率87.5%の鉄板級の堅さ。これを3番人気以内に絞ると【2-1-2-0】になり、勝率40%、複勝率は100%のダイヤモンド級の堅さになる。ちなみに馬券圏外に飛んだ1頭は97年のサイレンススズカ(4番人気・6着)。
一方、5番人気以下の3歳馬は【0-1-0-14】で、馬券になったのは04年のダンスインザムード(13番人気・2着)のみ。

ところで、オグリキャップとカレンブラックヒルの戦跡は似ていることに気づいた。
オグリは、中央転入初戦は2番人気だったものの、2戦目~毎日王冠まで1番人気に支持され、転入後6戦無敗で秋天に臨んだ。
一方、カレンブラックヒルはデビュー戦こそ3番人気だったものの、以後、毎日王冠まで1番人気で5連勝を決め、無敗で秋天制覇に挑む。
そういえば、TVでは88年の秋天のCMが流れている。。
主人公はもちろんタマモクロスであるが、「宿敵が強さをくれる」と、「宿敵」=オグリキャップにもフューチャーし、ゴール前のシーンではオグリも映っている。
初めての秋天までの足取りがカレンとよく似たオグリにわざわざ触れるということは、これはひょっとして何からのサインなのかも……