秋華賞の法則2

■枠番■

京都の内回りといえば、内枠有利のイメージが強いが、秋華賞では少々事情が異なる。
創設された９６年以降の過去１６年で、１枠～４枠【５－４－９】に対して５枠～８枠【１１－１２－７】と外枠が優勢。創設以降、毎年フルゲートの１８頭で行なわれているので７枠と８枠には各３頭入るが、それを差し引いても外枠が優勢。

■馬番■

一度も馬券に絡んでいないデスナンバーはないが、１番、３番、６～９番、１８番からは勝ち馬は出ていない。

■前走■

ご存じのとおり、前走ローズＳ組が阪神芝２０００ｍで行なわれていた時代から圧倒的に優勢で、同じトライアルの紫苑Ｓ組からは過去１６年で２頭しか馬券になっていない。
＜前走別内訳＞
ローズＳ：１０－１２－５
クイーンＳ：１－２－４（中山施行時代も含む）
オークス：２－０－１
１０００万：１－１－１
紫苑Ｓ：０－０－２
その他：２－１－３

＜ローズＳ組着順別内訳＞
１着：４－４－２
２着：１－４－１
３着：２－２－２
４着：１－０－０
５着：１－１－０
１４着：０－１－０
１５着：１－０－０
ローズＳ組では、掲示板組が狙い目。

＜クイーンＳ組着順別内訳＞
１着：１－０－２
３着：０－２－１
８着：０－０－１
クイーンＳ組では、３着以内が狙い目。

■人気■

過去１６年で、１番人気【４－２－４－６】で勝率２５．０％、連対率３７．５％、複勝率６２．５％と信用できない。それよりも【８－２－２－４】と、頭あってヒモなしタイプであるが、勝率５０．９％、連対率６２．５％、複勝率７５．０％の２番人気の方が信用できる。
また、過去１６年の勝ち馬は１番人気４勝、２番人気８勝、５、１０、１１、１２番人気が各１勝と、頭は１、２番人気に固定できそう。

今年の１番人気は間違いなくジェンティルドンナ。しかも圧倒的人気の単勝１倍台が予想される。
＜１番人気馬単勝オッズ別内訳＞
１倍台：２－１－１－２
２倍台：２－１－３－１
３倍台：０－０－０－２
４倍台：０－０－０－１

＜単勝１倍台の１番人気馬＞
９６年１０着エアグルーヴ（１．７倍）
９７年　１着メジロドーベル（１．７倍）
０２年　１着ファインモーション（１．１倍）
０４年　４着ダンスインザムード（１．７倍）
０５年　２着ラインクラフト（１．８倍）
０９年　３着ブエナビスタ（１．８倍）＊２位入線降着
単勝１倍台の１番人気馬は過去１６年で６頭いて、そのうち２頭が馬券圏外に飛んでいる。
ちなみにエアグルーヴの１０着惨敗の原因は、パドックでのカメラのフラッシュによる入れ込みとレース中に骨折にあるといわれている。

また、降着となったブエナビスタや単勝２倍台であるがウオッカ（０７年３着）のように、後方一気の脚質だと取りこぼす可能性が大きくなる。ジェントルドンナに付け入る隙があるとすれば、その辺くらいしかなさそうだが、前走のローズＳのように前で受ける横綱相撲と取られると、手も足も出ない。
それでも重箱の隅をつつくのなら、過去７戦のうち内回りの経験は新馬戦（京都芝１６００ｍ内）しかないことを根拠にするしかないが、これも無理筋か。