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☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

ユニコーンの法則

2011-06-03 22:22:22 | 砂王の法則
■血統傾向■
現在の施行条件に落ち着いた01年以降の過去10年。

まずは2勝をあげているBT系。

父SS系が【3-2-4】で、複数回3着以内に入っているのはタヤスツヨシとジェニュイン。この2頭、日本ではダート寄りにシフトしまっていて、他のSS系後継種牡馬に比べると一枚落ちる印象を拭えないが、実はオーストラリアのG1を制した産駒が出ていることは、あまり知られていない。

ホローブリット(父タヤスツヨシ)…ヴィクトリアオークス
ポンペイルーラー(父ジェニュイン)…オーストラリアンC・クイーンエリザベスS

日本国内では、他のSS系後継種牡馬にA級の繁殖牝馬を持って行かれた結果、思うような成績をあげられずに、シャトル種牡馬としてオセアニア地区に飛ばされたこの2頭ではあるが、新天地で華を咲かせた。いつか、その子供達が日本に来ることもあるだろう。それも近い将来に。

それはさておき。
ミスプロ系が父で【4-1-1】、母父で【2-6-1】と、01年と07年以外は毎年必ずミスプロ系を持った馬が3着以内に入っている。だが、ライン別で見ると複数回入っているのはフォーティーナイナーとクラフティプロスペクターくらいで、狙いが定められない。

父方では【0-6-2】と勝ち切れないノーザン系だが、母父では【6-4-5】と大活躍。なかでも、【1-3-0】のヴィスリージェント系、【1-2-1】のダンチヒ系、そして【0-2-2】の3ラインをマーク。

他では、ナスルーラー系からは、プリンスリーギフト(PG)系、ボールドルーラー(BR)系、レッドゴッド(RG)系。特に道悪の時はRG系を忘れずに押さえること。

■コース傾向■

ピンポイントで狙える傾向は出ていないが、一応、複数回3着以内に入っている血統を太字にしておいた。一つ気になるのは、先週、3着以内に入った馬の父は、キンカメ、スズカマンボ、ジャンポケ、ダンスインザダーク、マヤノトップガンと、春天と菊花賞に縁のある馬が目に付く。道悪のせいでスタミナが要求されたのかどうかは分からない。この点については、明日は本番前に当該コースが二鞍組まれているので、その結果を待って判断したい。

血統傾向からは、なかなか狙いが定まらないので、違う切り口から。
■前走関連■
みなさんご承知のように、このユニコーンSでは、前走から距離を短縮馬が好走することが、よく知られている。

過去10年で3着以内に入った30頭のうち、芝・ダート不問で前走が1600m未満に出走していたのは、08年2着のシルクビッグタイムだけで、他の29頭は全て1600m以上に出走していた。

また、前走ダート戦出走組では、01年3着のアップアンドカマー以外は、全て1着、2着である。なかでも活躍しているレースは以下のとおりである。

<昇竜S組>
1着:2-1-1
2着:1-0-1
但し、今年の昇竜Sは例年の中京ダート1700mではなく、京都ダート1400mで行なわれたので、ご注意を!!

<端午S組>
1着:3-2-0
直近5年で5連対と大活躍。但し、こちらも今年は「いぶき賞」として施行されたので、ご注意を!!

<兵庫CS組>
1着:1-2-1
2着:0-1-1

前走芝コース出走組は、【1-2-2】のNHK組には注意を払っておいた方がよさそうだ。この5頭について、何か共通点がないものかと調べていくと、意外なことに4頭に芝の重賞勝利実績があり、1頭は2着であった。つまり、5頭全部が芝の重賞連対実績があったのだ。

<前走NHK組の重賞実績>
01年2着フジノテンビー:00年デイリー杯3歳S(G2)1着
03年1着ユートピア:03年毎日杯(G3)2着
03年3着ワンダフルデイズ:03年クリスタルC(G3)1着
04年2着ダイワバンディット:03年新潟2歳S(G3)1着
07年3着アポロドルチェ:07年京王杯2歳S(G2)1着

芝の重賞実績がありながらも、さっさと芝に見切りをつけて、ダートに矛先を変えてきた馬が狙い目ということ。

安田記念の法則5

2011-06-03 21:00:00 | 府中の法則
今年の安田記念のキモは何と言っても、アパパネの取捨のひと言に尽きる。買うのか?買わないのか?買うとしたら、どう買うのか?
いくらマスコミが、体調万全とか追い切り軽快とか書き立てようが、踊らされてはいけない。そんな非常にあいまいな情報というか単なる見解をアテにせずに、ここは冷静的かつ客観的なデータに基づき、改めてアパパネのキャラクターをおさらいしておく必要がある。いわば、これはアパパネの取扱説明書のようなもの。普段使い慣れている家電製品でも、使い方を誤れば大事故につながりかねない。

■アパパネのキャラ■
☆アパパネ…キングカメハメハ×ソルトレイク

1.血統的背景
新女王に向かって血統ウンヌンとはおこがましいとは思うが、このアパパネの配合は安田記念の血統傾向の最も重要なポイントである「ネイティヴ系×ノーザン系」に合致。

2.距離実績
芝1600m:5-1-0-1/7
芝1800m:0-0-1-1/2
芝2000m:1-0-0-0/1
芝2200m:0-0-0-1/1
芝2400m:1-0-0-0/1

マイルでは7戦5勝2着1回で、勝率71.4%、連対率85.7%を誇る。しかも、東京に限れば3戦3勝のパーフェクト。
ちなみに、近年の女傑であるウオッカ、ブエナビスタの芝マイル戦の成績は、以下のとおり。

ウオッカ:7-2-0-0/9勝率77.8%、連対率100%
ブエナ :5-1-0-0/6勝率83.3%、連対率100%

この2頭には若干劣るものの、なんら遜色はない成績である。

3.東京芝実績
アパパネ:4-0-0-0/ 4勝率100%、連対率100%
ウオッカ:6-3-2-1/12勝率50%、連対率75%
ブエナ :3-2-0-0/ 5勝率100%、連対率100%

まだ東京で走ったのは4回しかないので、断定はできないが、今のところはウオッカより優秀な成績を収め、ブエナと同じくパーフェクト連対中。しかも、アパパネは4戦4勝のパーフェクト。

ここまでは競馬新聞などを見れば、誰にでも分かることで、アパパネはウオッカ・ブエナビスタと似たような成績を残しており、2頭と比肩する実力であることは、敢えて書くまでもない。
が、ここからがポイント。成績は似ているものの、決定的な違いが一つある。それは、上がり3Fの数字に如実に表れているのだ。

4.上がり3F順位
*左から1位、2位、3位、4位以下、3位以内率の順
アパパネ:2-2-3-5/12 58.3%
ウオッカ:12-2-2-5/21 76.2%
ブエナ :11-4-2-0/17 100%

ウオッカ、ブエナが全レース中の約6割で上がり3F最速を叩き出しているのに対し、アパパネはここまで16.7%と明らかに2頭に比べて切れ味の点で見劣りする。それでも、この成績を残しているので立派なのではあるが。まさか、4歳の春にしてイメチェンし、これから切れ味に磨きがかかるとは思えない。現に前走のヴィクトリアマイルにしても、ブエナの最速上がりでクビ差まで詰め寄られ、6着スプリングサンダーに次ぐ3位であった。実はアパパネは、そのイメージほど切れる脚はないのだ。カミソリの切れ味ではなく、ナタの切れ味。一気にトップスピードにギアチェンジが出来る瞬発力タイプではなく、ギアチェンジを繰り返しながら、徐々にスピードを上げていく、長くいい脚が使えるスピード持続型。この脚質により、後方一気の馬をなんとか凌いでいる、ということ。現に、アパパネが勝った時に2着につけた最大着差は、赤松賞の時の2馬身1/2であり、それ以降は阪神JF1/2、桜花賞1/2、オークス同着、3/4と、いずれもギリギリのところで凌いでいるのだ。ただ、これも裏を返せば、並んだら抜かせない勝負根性もアパパネのキャラなのではあるが。そして、この勝負根性はアパパネだけでなく、昨年のJCのローズキングダム、今年のダービーのベルシャザールの差し返しを見れば分かるように、キンカメ産駒の特徴の一つとなっている。

アパパネを負かすのは、アパパネのキャラと真逆の馬。それは、後方一気の瞬発力タイプの馬しかいないように思う。アパパネが、先行馬を競り落とすために馬体を合わせて鎬を削っているのを横目に、大外から、しかもアパパネに馬体を合わせないように間を空けて飛んでくる馬。それがアパパネの刺客である。

★アパパネの刺客★
☆ストロングリターン…10-2-0-3/15 上がり3F3位以内率80%
☆ダノンヨーヨー…7-4-0-3/17 同78.6%
△リディル…2-1-2-2/7 同71.4%


リディルは、最強世代の4歳であることを加味して、刺客のサブとして抜擢。

ところで、アパパネにとって嫌~なデータを紹介しておく。
■牝馬の成績■
96年以降の過去15年間の牝馬の成績は、【2-1-2-36/41】で、勝ったのは08年・09年連覇のウオッカしかいない。上で見たように、アパパネはウオッカ級のマイラーではあるのだが、ウオッカではない。

■1番人気の成績■

96年~98年は1番人気が3連勝し、続く99年も2着に入ったが、それ以降は馬券圏外に飛んでいる。近年で1番人気で勝ったのはウオッカ1頭のみで、3着にまで範囲を広げても03年のローエングリンだけである。

<馬券圏外の飛んだ1番人気馬>
00年:スティンガー4着
01年:フェアリークングプローン9着
02年:エイシンプレストン5着
04年:ローエングリーン5着
05年:テレグノシス6着
06年:オレハマッテルゼ10着
07年:スズカフェニックス5着
08年:スーパーホーネット8着
10年:リーチザクラウン14着

最後に、オカルトから一つ。
■コース傾向■

前開催では、勝てないものの1-1-5とキンカメは活躍していたが、今開催になってから姿を消している。キンカメ産駒が出走していなかったのかも知れないが、この傾向は芝1800mにも当て嵌まる。


前開催では3勝を上げたのだが、今開催になってサッパリ。同系のアルカセットは1着になってはいるが。馬場が渋ったことが原因とも思ったが、キンカメ産駒は、道悪はむしろ得意な方であり、これは説得力に乏しい。何が原因なのかは分からないが、キンカメ産駒には合わない馬場になっているのかも…
この点については、明日、明後日の当該コースの傾向をチェックするしかない。偶然にも明日は、芝1600mが3鞍、芝1800mが1鞍組まれている。

というわけで、いくらウオッカ、ブエナビスタと並ぶ実力の持ち主であること、さらには牡馬から2kg貰いの斤量であることを考えれば、アッサリ勝ってしまうシーンも十分に想像できるが、過信は禁物。馬券圏外に飛ぶ可能性を含めての▲評価が妥当ではないか。
差すか、差されるか―
ゴール前の攻防が見ものである。