ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

デザイン優先につき、老眼受難

2018年04月03日 | PC モノ 便利
最初はちょっとした「どうして?」が、だんだん大きな疑問にふくらむことってある。近年の取説などの小文字化である。

確かこれの先鞭をつけたのはアップルのiPhoneである。私は「iPhone3」から買ったが、白く美しいコンパクトな箱。そのサイズよりもさらに小さな少しの凹みに収まった小さな小さな、わずかなページの取説。これらインパンクトあるデザインの美しさに感動したものだ。これがアップルの伝統と化し、十年経った今も全く不変だ。(写真は最近のiPadミニの箱と取説で、不変のスタイル)
※はじめに買った当時、パソコン関連の製品は大きな箱に入れ、店頭で存在をアピールするのが普通だった。

この傾向は、産業界にショックを与え、まずアップル製品のサードパーティー(ケースとか替えのバッテリーなど)のメーカーが右に習えで、その他誇大包装をしていたメーカーが適正なサイズに変わっていった。まるで大きい文字はダサいとばかりの広がりで、取説の過小さがブームのように広がってしまって、困ったのはシニアである。若い人は何とか読めるのだろうが、シニアには2倍のルーペでも足りないほどである。

この過小さ、当初のアップル意図は、
①シンプル(取説を必要としないほどの使い易さ、わかりやすさを具体化)
②取説すら小さいことで、商品の驚きの小ささをアピール
③(アップルは否定するたろうが)老眼の年寄りは、そもそも販売対象ではない・・・・・興味と関心を持つ顧客を絞りきったマーケティング戦略

想像するに上記だったとは思うが、十数年も経てばユーザーもシニア化する。私も以前は読めていたはずだが、今や写真のようなルーペを使わなければ読めなくなった。iPhoneはもはや若者だけのものではない。先鞭をつけたアップルさんは、もう一度考え直してほしいものだ。

電車のシートや公共施設の割引きだけでなく、
シニアにもやさしい社会を❗》



ケパ





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