ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

長崎でのミッケ

2018年02月09日 | 本・知識


今回の長崎行きで、たまたま目にとまった1冊の本を買った。

普段私は、極力書店での本は買わないようにしている。なぜならキリスト教関係の本は、ある程度年数が経っていても構わないし、ネットや古本屋でなら格安に手に入れられるからだ。

ところが殉教ツアーが終わり、バスセンターで最後の最後、ドルカスがお土産の物色をしていた際に、ふと目にとまったこの本、見本をめくってたちまち「こ、これはすごい本だ❗」と。

そこで、例によってネットで調べたところが無い! それもそのはず、これはわずか一ヶ月少し前、12月25日、クリスマスに初版発行の、ピッカピカの初版本だった。「うーん、これは当分中古にはならない」「おまけに版元が地元の長崎文献社、これはなかなか流通ルートには乗らない(つまり、通常の本屋ではなかなかお目にかかれない)だろう」。と言うことは、今ここで買わないと、かなり面倒くさい手続きを踏むことになる。しかし私的には安くない買い物である。買うか、買わないか、あれこれさんざん迷って、とうとう出発間際、「エエイ、ヨッ」と買ってしまった。

買ってみて、珍しくこれは後悔しなかった。この本は全編マンガで、わかりやすさ抜群である。長崎というキリシタンの特別な町の歴史を、実に丁寧に要点だけ載せてある。しかも漫画家と思ったら学者で、資料の網羅にはびっくり(※文献的に例えただけで、漫画家も実際には学者以上に調べる)。
と言うわけで、これまでのキリシタン関係の書の中では、すべてをわかりやすく網羅し、まとまっている。キリシタンについて、ついに万人にお勧めできる入門必読書が出たと思う。

版元 長崎文献社
著者 西岡由香
副題 マンガで読む長崎キリシタン史
題名 愛のまち
価格 1800円(税別)




ケパ





コメント (7)
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