ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

新改訳聖書アプリ(iOS11用)を使ってみた

2017年12月22日 | 聖書
もう二カ月にもなるだろうか、iOS11へアップの悲劇。これにより日々の糧である新改訳聖書アプリが開けなくなり、ブログもできなくなり・・・この聖書断食は辛かった。これはiOSの全面64ビット化の為せるワザだった。(左は新改訳第三版のアップデート版、右は新改訳2017)

さて一昨日から、新改訳聖書センターからメールでの丁寧なお詫び状とともに、待望のアップデートが始まった。さらに今日になって予告通り、新しい聖書に対応した「新改訳2017」アプリが3,000円で販売された。

早速この第3版のアプリと新しい2017も試してみたので、クリスチャンでiPhoneやスマホユーザー必須のこれを報告をしたい。
まずこの画面からスタートする。最初だけだがカッコいい。次にあらゆるところが今回は改良・変更されているが、一番目立つのはルビ付きを選べることである。縦書きにも対応した。これらは子ども達にはすごく良いと思う。そうなるとこのアプリは引照がないだけで、新改訳聖書のチェーン式に近づけようとしたものであることがわかる。
目玉としては、聖書辞典と注解が任意の単語のところで開くことができる(課金有り)。緒論も付いているが、四福音書記事の対照表などや年表などは無いようである。便利である反面、物足りない。ただし大注文がある。私としては引照こそが大切であって、本文との同一画面内で引照を分割表示にし、必要とあらばすぐリンクして参照できるようにして欲しかった。これが無いのは非常に残念であるし、次回のアップに是非とも期待したい。
もう一点、注解についてである。とある注解書一つを丸ごとくっつけた感じで、使いにくく不十分なものだと感じる。私としては英語聖書におけるスタディバイブル的な仕様を期待していた(新改訳にもバイブルナビという類書が存在する)ので、注解ではなく、必要な随所での図や資料、解説が欲しかった。注解は注解書を別に買って開く方が、その神学的背景を勘案しながら選択的に読む方がベターだと思う。聖書に付随するものは、主観が入らず客観的にも疑いようのないもの、聖書を補足するものがふさわしいと思う。

ちょっと辛口で書いたが、上記のものを利用するには月々百円の課金がある。これをどう見るかは人様々であろう。とりあえず一カ月は無料なので、使ってみて継続を決めるのが良いと思う。他にも図版が増えたり、デザインが垢抜けている。このあたり、経験が生かされてきているようである。
さて裏ワザでもなんでもないのだが、はじめちょっと困ったのはコピー単位の節がないことである。「ええっ、章ごとになるの?」と驚いたが、本文中で範囲指定した状態でもう一度開くと下のような節がちゃんと出てくる。

また、新改訳2017の新アプリだが、初版から第三版までは部分改定の域を出なかったのだが、今回聖書名を変えた通り、これは新改訳初の全面改定版であるらしい。本日これも買ってみたが、第三版と2017をアプリ内で切り替えて使うことができるのは親切だと思った。

まあとにかく、再び使えるようになったことは、ずいぶん待たされたが、素直に嬉しい。2017の方、これは今後数十年は使うものなので、すぐには必要ないと思うものの、買わないという選択は無いと思う。ただしできれば、三版ユーザーに対して幾分かでも割り引きサービスがあれば、なおなお嬉しかったのだが。



ケパ




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