ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

映画「バードマン」を観て

2015年04月13日 | 映画•映像
今日は、下記の宣伝文句につられて、映画館に足を運んだ。なにしろ世界のアカデミー賞作品なのだから。

舞台に世界が熱狂!
本年度アカデミー賞
作品賞ほか四冠に輝く
今年最高の一本‼

《作品紹介文》
もう一度輝くために
もう一度愛されるためには、
すべてを手放し、羽ばたこう。
かつてスーパーヒーロー映画でトップに立った男が、ブロードウェイの舞台に立つ。彼に待ち受ける奇想天外なドラマとは?

・・・・・・・・・・・

アカデミー賞も、映画「アメリカンビューティー」以来、大きく変質して来ている。同性愛とか倒錯した性などに市民権を与え、普通のことのように見せていく。また、人間の内面を深め高めるのでなく、そのどうしようもない醜さと暗黒(罪深さ)をテーマに、「人間とはそんなもんだよ」と正当化していく。互いに傷口をなめ合うような、しかしそこに何の解決もなく、人間の品位をひたすら貶(おとし)める。ひどく絶望的だし、気が滅入ってくる。このような作品に、私としてはどこに価値があるのだろうか?と思わざるを得ない。

そんなわけだから今作では、全編汚物のような吐き出し言葉や、あり得ない自分だけの超能力、脳内に執拗に響くドスの効いた[悪霊的な]声・・・など、実に観続けるのにも忍耐が要った。かつてバットマンを演じて一世を風靡したマイケル・キートンを起用しての、このオドロオドロしい作品が、ナ、なんと作品賞を含め4部門受賞である。

これはある見方をすれば、当然のことなのかもしれない。これからの黙示録の時代、終末が来ると聖書は預言し、警告している。前兆としては天変地異が起こり、人の心が己だけに向くようになり、皆の心が冷え、地上には愛が見られなくなるとされている。人間の心が壊れていく時代が来る。映画界の壊れ方を見て、それが近づいている感覚を持った。 ケパ
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