太平洋に突き出た岬の突端で、祈りの時を持った。祈っている時間の内に、岩礁にぶち当たる波はますます高くしぶきをあげるようになり、ドドーンという轟きが大きく、しぶきが霧状の煙幕のように降りかかって迫るようになってきた。はるか何千里も越えてやって来る波濤に、こうなると祈っていても、自然のど迫力に威圧され、恐ろしささえ感じるようになる。祈りに集中できなくさせられてたまるかと、荒波に抗うように対抗して祈る。その結果語られたのは、終末のことだった。恵みは、一見、恐怖とともにやって来る。あらかじめ知らされ備えさせられている者は、平安を保ち、神の栄光を見る。 ケパ
3度目の犬吠埼である。関東最東端の岬と断崖の上に立つ灯台、ここはまた、特異な気象の地でもある。風が年中強く吹き、地名の如く吠えるようである。この前の関東の大雪の日(2014年2月14日)、ものみな吹き飛ばされそうな時、土地の人は別段驚きもしないでいたし、ここだけは雪ではなく、吹き上げてくる雨であった。
今日はまだ、波は高くても穏やかな方の風景であって、私たちはこれから岬の海岸でお祈りをする。ケパ
今日はまだ、波は高くても穏やかな方の風景であって、私たちはこれから岬の海岸でお祈りをする。ケパ