世界七不思議の一つに「死海」があるかも知れません。この湖は世界最深のー418mにあって塩湖です。しかし通常の海水の塩分濃度(3%)ではなく、その十倍の30%もあるため、比重により、すべてのものが浮きます。そのためにこの湖ではおぼれて死ぬことが出来ません。泳げない人も、水の中でじっとしているか、ただ歩けばよいのです。
かなり前、イスラエル側で死海に面したプライベートビーチ(左図A)で死海体験をした経験は強烈でした。ビーチに近づくと真っ白い浜が待っています。でもそこを歩くと足裏が痛いのです。砂糖の金平糖のような白い砂浜は、何と塩の結晶粒で尖っており、踏むと痛いのです。海岸に塩がうちあげられているのです。コバルトブルーの水に入るとほぼ半身が浮きます。傷があるとそこに来ると言われていた箇所が次に指摘されてきます。私の場合は・・・・肛門がヒリヒリ、ぴりぴりと痛んで来ました。
今回ヨルダンからのルートになり、死海側にプライベートビーチ(B)を持つホテルに一泊することになりました。これは「神様、どうかドルカスにも死海体験をさせてください」とかねて祈っていたことを、神様が聞いてくださったと感謝した。そしてドルカスも、浮かんだのです。新聞を読む人は、さすがにいませんでしたが、可能だと分かります。一緒に入ったわたしはまたも、「肛門」でした。(※私は痔疾患をもっていません) しかしこの、ヒリヒリしたこの後が不思議に具合がよくなるので、この湖には治療効果があるのだとわかります。
死海から上がるとまるで宇宙船の帰還者のようになります。
すぐ慣れますが、自分の体重が重くて浜を歩くのが大変な感じが最初するのです。この不思議な浮遊体験だけは、宇宙旅行より格安な死海がオススメです。 (ケパ)
PS:死海は本当に死海で、生き物がいません。そりゃそうでしょうね。もし魚がいたとしたら、もぐれなくて湖面に浮いて這いずるしかない(笑い)でしょうから。