カプメイの独り言

2シャム猫的お気楽生活

お米だけじゃない!その3

2019-10-10 18:56:09 | 新潟

連休明けの火曜日、新潟市内の美術館など観光名所は休館が多い。
と言う訳で、日本語が分からないドイツ人夫人3名を誘い、
R子さん企画のレディスプログラムへGo!

実は日帰り佐渡計画もあったのだけど、
ギリギリまで佐渡汽船のジェットフォイルが運航するか分からず、
自分たちだけならそれでも大丈夫だけど、ご案内係としてはマズいので、
鉄路でのんびり1時間強揺られて村上へ

これが、大正解 



村上は村上城址や武家屋敷もあるのだが、
今回はちょうど屏風まつりをやっているので、町人町の町屋巡りをする。

町屋のギャラリー「やまきち」


地元の作家や伝統工芸士の作品を展示販売しているギャラリーなのだけど、
屏風まつりなので、気軽に入ることができる。

天井が高く、奥が深い町屋造りと古い家具などが興味深い。
自在鉤は魚の形になっていて「さかなや」と入っている。
昔、塩引き鮭を製造していたらしい。

町屋は間口の広さに対して税金が掛けられていたそうで、
狭い入口で、奥深く作られている。
また各戸は壁で繋がっている長屋になっているため、
採光は表側と裏の庭側からしか得られない。
そのため、吹き抜けのような天井にして、上からの明かりを奥まで届くような造りになっている。
と、お休処「えんや」で聞いた。

さて、ドイツ人夫人たちは町屋や工芸品に前のめり。
村上の漆器「堆朱」に惚れこみ、
経済的北限の村上茶を味わい、どこでも財布が緩む。

木工・竹製品「ゑびす屋」


ここでは屏風だけではなく、蓑や臼、竹とんぼなどをご説明。
日本ならではの道具類にえらく感心していた。

村上と言えば、鮭!


いろんな町屋=お店で引っかかっているうちに、(トラップ、多すぎ!)
そろそろお昼



鮭料理が食べられる料亭
能登新

ちょっと敷居が高そうなお店も、
屏風まつりで特別メニューの「特別弁当」があって、お値打ち。



鮭だ!腹子だ!菊だ!枝豆だ!!
お刺身にフグもあって、説明に顔を膨らませてみて笑いを取る。
お米はもちろん新米。

デザートプリン 黒蜜と黄な粉


皆さん、上手にお箸を使って完食。

食後は塩引き鮭のお店へ。
きっかわ


圧巻の鮭!

武家の町なので、お腹は全部切り開かず、つながっている部分がある。
(切腹にならないようになっている。)
塩漬け→塩抜き→乾燥
この間に、発酵と熟成で旨味が増し、ただの塩鮭ではない深い味わいになる。

そろそろ折り返し。

寺町の黒塀を見て、駅に戻る途中、
行きに入った堆朱の店に入り、
ドレスデンの奥様が惚れこんだ花瓶と茶托をお買い上げ、

皆さん、大満足。
また鈍行で新潟へ帰る。





余談

鈍行で1時間強。
これが苦行だ。
R子さんもウィーンに住んでいたことがあるので、
ドイツ語が解らないわけじゃない。
でも、私にしても、英語の方がましに話せる。
あちらは英語も堪能だけど、時々ドイツ語が混じる。
それを聞いて、ヘラヘラと相づちを打っていると、
「あなた、ドイツ語解るのね!」とバレて、
いや、特に隠していたわけじゃないけれど、
まぁ、仕方がないので、下手なドイツ語も時々混ぜて、
まぁぁぁ~、説明するものがある間はいいけれど、
世間話の辛い事。(笑)
でも、お孫さんの写真は可愛かった。
孫自慢は万国共通だね。

次は新潟駅に戻ってから夜までの話。





お米の力だけじゃない!その2

2019-10-08 14:15:10 | 新潟

ラスボス(笑)


新潟に行った日は台風が温帯低気圧になって通過中。
フェーン現象で蒸し暑い。

この新潟イベントは、「Pechな旅 ドイツ」2017年の次として開催された。
その前は「マケマケハワイ」2014年
更に前が「ネコ旅@イスタンブール」2011年
その前が2008年の松江

お気づきだろうか。
本来は3年毎のイベントなのだ。
だが前回の運営があまりに酷かったため、1年短縮して開催された。

とにかく、夜はコミッティーの会食。奥さん同伴である。
荷物最小限で行ったので、友人のアドバイスで思い出した、8年前に買ったワンピで参戦。
新潟市のお寿司屋さんに席を設けてあって、「極み」を楽しむ。

前にはラスボス(ドイツ人)、ちょっと遠いけどトルコ人、ロシア人もいる。
京都の研究者やダンナを交えて、解ったような解らないような話が飛び交う。

バイ貝とか小鉢が並ぶ


のどぐろの焼き物 脂がのっててすごい!


揚げ物「南蛮海老の真丈揚げ」写し忘れ。

大好きな「のっぺ」


寿司10貫


醤油は普通の醤油と南蛮海老醤油(魚醤)

デザート


当然美味しかったんだけど、
シチュエーションのせいでゆっくり味わえず。
コンデジを忘れたので、慣れないスマホでピントも合わず、イマイチな画像だが、
最初の方の料理は何だったかも覚えていない。


遠くの席でインド人の奥さんがベジタリアンで何も食べられない事件勃発。
セッティングした新潟の研究者と奥さんR子さんが何とかならんかと店に掛け合うのを心配したり、
食材の説明をドイツ人やロシア人にしたりしてた。
お寿司、もう少し落ち着いて食べたかったなぁ。



ホテルの部屋から夜景


さぁ!翌日は今回のメインイベント、R子さん企画のレディスプログラムだ。
雨が降らないことを祈りつつ、おやすみなさい。

つづく


お米の力だけじゃない!その1

2019-10-07 18:56:58 | 新潟

1カ月以上放置してましたが、
その間、美味しいもの食べまくってたわけじゃなく、
義母のリハ病院退院後の落ち着き先問題と、
義父の体調悪化問題があり、精神的に落ち着かない日々でした。

そんな中、昨年から予定していた、新潟のイベントがあり、
私は、途中参加と早引けで業務半分ってのはおこがましい、
趣味優先だったかもの3泊4日を過ごしてきました。

先ず、趣味優先の話から。

今年の春ごろ、新聞の記事で新潟に日本歯科大学があり、
そこに「医の博物館」があることを知った。



記事では、解体新書や古い医学書が展示されてるとあったのだけど、
何よりも気になったのは、20世紀初頭の歯科診療所を再現したコーナーの写真。
祖父が歯科をしていたので、是非見てみたいと思った。

行く前に、当然、ネットで情報収集。
おおお!これは、私を呼んでいるぞ!

と言う訳で、内容はこんな感じ。

江戸時代の医学じゃない、民間医療を描いた浮世絵だ!


詳しくは、上記リンク先の展示品ギャラリーを見てもらいたい。
せちがらいけど、入館無料!
圀芳もあるじゃんね~!(←誰?)

おぉ、ここで興奮している場合じゃない。
肝心の歯科関係の展示は、江戸時代の入れ歯や、義歯を作る器具とかもあって興味深い。
歯科診療所の再現コーナーは、懐かしい!と言うより、
祖父に治療されて、痛いのを我慢した記憶が蘇る。
足踏み式の歯を削る道具とか(あ、朝ドラの「まんぷく」でも出てたかも。)
そうそう、昔は椅子が倒れなかったよね~、とか。

予定がタイトに詰まっていたのだけど、展示量が丁度良くて、
うまいことバスにも乗れて(新潟市のちょっと郊外を往復)ばっちりこなせて満足満足。

今回は、もう一つ趣味に走った。



これは会期ギリギリで見れて、
とっぷりと絵本の世界に没入。

目当てはヨシタケシンスケさんとヒグチユウコさんの原画だったんだけど、
酒井駒子さんの「よるくま」の原画で不覚にも涙。
あぁ、私が幼少のころ持っていたベアちゃんはどこへ行ったのかなぁ。

、、、と、まぁ、短い時間に好きなことしちゃったんだけど、
ちゃんと外国からの参加者に、接客業務を及ばずながらやりました。
その話は次回。




ところで、東京に帰ってから、
練馬区のふるさと文化館でやってる「病退散ー江戸の知恵と医術」展を観に行った。

そしたら、ららら!



医の博物館と展示品がかぶってる!!

これは、身体の中の臓器を擬人化して面白おかしく描いているのだけど、
2度も観られて嬉しかった。

お安く楽しく、興味のある方は是非!



次回からは新潟の話。