友人に教えてもらって、ちょっとアウェーな美術館へ行きました。
生誕130年記念 前田青邨と日本美術院
―大観・古径・御舟― @山種美術館
まぁ、日本画なんて、およそ縁が無いワタクシ。
それでもエッサエッサ出掛けたのは、
関連特別講演、山口晃の「私見 展覧会を観て」に参加するため。
山口さんの話なら、日本画に関してでも解るかなって思ったのですが、
ある意味期待に反して、いつもの調子で軽妙なお話。
素晴らしく美しい館長さんの前で舞い上がったか?
その話でいいのか?的な感じ。
青邨と山口晃の武者絵の比較が切り口だったのだけど、
これからも画を観ていくにあたって、目の付け所が少し分かって良かったっす。
今回の展示では、青邨の「大物浦」の躍動感に心を奪われました。
今まで国芳のも観てるけど、
魑魅魍魎を画いている国芳と違い、
青邨は波だけで、その恐ろしさが表現できている。すごいわ~。
速水御舟の「炎舞」は、学校の美術教科資料集でお馴染み。
本物を見て、なぁ~~るほど~と思ったのでした。
気になったのは、掛け軸などの人物画に左向きが多かったこと。
あとで山口氏に質問したところ、
「漫画脳だと左向きが画きやすいけれど、画人としてはどちらも画ける。」とのことで、
さらさらとホワイトボードに顔をいくつか書いてくれた。
そりゃそうだろうけどさ。
実際に右向きの人物もあるのだけど、(チラシの松陰さんとか)
左向きの方が安定感があるのかなぁ。と私は思ったのでした。
それにしても、相変わらずの山愚痴人気。
暑い中、展覧会も講演会も盛況でした。
こっちはさすがに行けないなぁ。
↓
ここだけの話、
速水御舟を「はやみおふね」って読んじゃってました。
頭の中がなぜか
「こんぴらふねふねおいけにほかけてしゅらしゅしゅしゅ」
って歌が流れちゃって、
帰ってから読み方を調べるまでダメダメでした。
ま、いっか・・・。