連休明けの火曜日、新潟市内の美術館など観光名所は休館が多い。
と言う訳で、日本語が分からないドイツ人夫人3名を誘い、
R子さん企画のレディスプログラムへGo!
実は日帰り佐渡計画もあったのだけど、
ギリギリまで佐渡汽船のジェットフォイルが運航するか分からず、
自分たちだけならそれでも大丈夫だけど、ご案内係としてはマズいので、
鉄路でのんびり1時間強揺られて村上へ
これが、大正解
村上は村上城址や武家屋敷もあるのだが、
今回はちょうど屏風まつりをやっているので、町人町の町屋巡りをする。
町屋のギャラリー「やまきち」
地元の作家や伝統工芸士の作品を展示販売しているギャラリーなのだけど、
屏風まつりなので、気軽に入ることができる。
天井が高く、奥が深い町屋造りと古い家具などが興味深い。
自在鉤は魚の形になっていて「さかなや」と入っている。
昔、塩引き鮭を製造していたらしい。
町屋は間口の広さに対して税金が掛けられていたそうで、
狭い入口で、奥深く作られている。
また各戸は壁で繋がっている長屋になっているため、
採光は表側と裏の庭側からしか得られない。
そのため、吹き抜けのような天井にして、上からの明かりを奥まで届くような造りになっている。
と、お休処「えんや」で聞いた。
さて、ドイツ人夫人たちは町屋や工芸品に前のめり。
村上の漆器「堆朱」に惚れこみ、
経済的北限の村上茶を味わい、どこでも財布が緩む。
木工・竹製品「ゑびす屋」
ここでは屏風だけではなく、蓑や臼、竹とんぼなどをご説明。
日本ならではの道具類にえらく感心していた。
村上と言えば、鮭!
いろんな町屋=お店で引っかかっているうちに、(トラップ、多すぎ!)
そろそろお昼
鮭料理が食べられる料亭
能登新
ちょっと敷居が高そうなお店も、
屏風まつりで特別メニューの「特別弁当」があって、お値打ち。
鮭だ!腹子だ!菊だ!枝豆だ!!
お刺身にフグもあって、説明に顔を膨らませてみて笑いを取る。
お米はもちろん新米。
デザートプリン 黒蜜と黄な粉
皆さん、上手にお箸を使って完食。
食後は塩引き鮭のお店へ。
きっかわ
圧巻の鮭!
武家の町なので、お腹は全部切り開かず、つながっている部分がある。
(切腹にならないようになっている。)
塩漬け→塩抜き→乾燥
この間に、発酵と熟成で旨味が増し、ただの塩鮭ではない深い味わいになる。
そろそろ折り返し。
寺町の黒塀を見て、駅に戻る途中、
行きに入った堆朱の店に入り、
ドレスデンの奥様が惚れこんだ花瓶と茶托をお買い上げ、
皆さん、大満足。
また鈍行で新潟へ帰る。
余談
鈍行で1時間強。
これが苦行だ。
R子さんもウィーンに住んでいたことがあるので、
ドイツ語が解らないわけじゃない。
でも、私にしても、英語の方がましに話せる。
あちらは英語も堪能だけど、時々ドイツ語が混じる。
それを聞いて、ヘラヘラと相づちを打っていると、
「あなた、ドイツ語解るのね!」とバレて、
いや、特に隠していたわけじゃないけれど、
まぁ、仕方がないので、下手なドイツ語も時々混ぜて、
まぁぁぁ~、説明するものがある間はいいけれど、
世間話の辛い事。(笑)
でも、お孫さんの写真は可愛かった。
孫自慢は万国共通だね。
次は新潟駅に戻ってから夜までの話。