心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

豪雨のココン

2010-08-02 17:49:14 | トレッキング・釣り・テニス
カンボジアの海岸の新らしい街、ココンに来ている。

今月初めに予定していたプノンペンでの会議がキャンセルになってしまい、
エアチケットの変更をするとまた16000円ほどかかってしまうので、
その空いた日程を行きたかった新ルートの旅に使った次第。

かつてはカンボジア側の川に橋が架かっていなくて、シアヌークビユまでは不安定な高速の船が走っていたという国境越えの旅路と聞いていた。
それが2008年から整備されたというわけ。
それで、今回はじめてのルートに挑戦!

31日にカトマンズを出て、夕方にバンコクBKK着。
ハートレックまでのバスチケットを550バーツで予約することができて、1日は朝8時にピックアップを受けて9時頃にBKK発。
大きな2階建てバスで、タイのバス特有の寒いくらいのエアコンが効いて、椅子も大きくて快適。

ところがウトウトしていた2時間後あたりに、高架の高速道上で路肩をトロトロとノロノロ運転していることに気づいた。
スピードが出ない・・・ナニ?

小1時間もそのままで、結局高速を降りてもノロノロ。
ついにはエンジンから黒煙が噴出し、ついに停止。
ぼくは荷を預けていなかったけど、急いでエンジン脇の荷物室のものを運び出すあわただしさ。
炎天下の道路脇で途方にくれるぼくたち。

気づいたら後ろから救援のバスが到着して、乗り込んで再出発。
今度はだいじょうぶなんだろうな・・・!

お昼になってドライブインに入って食事。
ぼくは気に入っているタイの麺。
唐辛子を入れ過ぎないように、注意、注意・・・

コ・チャンを行く客を降ろしたら、もう3時過ぎ。
そして客は3人が残っているだけになった。
72才という、40年間も放浪旅を続けるMさんは筋肉隆々の日本のおじいさん。
26才の、アジアでの英語教師を夢見るイギリス人青年のDくんは、ウエールズ出身のモト空手少年。
そしてぼくだった。

トラートのバスターミナルまでミニバスで送られて、そこからはローカルのミニバスに乗せられて国境のハートレックで下車。
Mさんから、この4月にもこのコースを通ったとかで、規定の20ドルではなく25ドルを請求されて支払ったという情報が提供される。
どうする・・・?
Dくんはきっぱり、それは20ドル!と言う。
ぼくは・・・と迷っていたら、Mさんはそれに乗って、そうしましょう、と言う。

そしてなぜか、1番目に通過する人はぼくになってしまう。
健康表の記入で横から手を出す現地青年をやんわり跳ね除け、VISAの窓口へ。
案の定、25ドルと請求される。
規則は20ドルだよ、とニコニコしながらもキッパリと言う。
係員は、コミッションが5ドルと、訳のわからないことを言う・・・
ぼくは、帽子の下の白髪を見せて、年寄りなんだと、思いつきの「同情引き作戦」!?
すると窓口の扉がガラガラと閉められてしまった・・・
一呼吸置いて、ぼくがガラスの扉を開けて、20ドル紙幣を挟んだパスポートを黙って差し出す・・・
なんと・・・受け取るじゃないか・・・

と言うわけで各20ドルの正規料金で通過。

これでなぜか3人は同志的な雰囲気になってしまい、同じホテルを取り、一緒に夕食に行き、自己紹介しあって、旅の一夜の会話を楽しんだ次第。

昨年11月以来のカンボジアなんだけど、きのうまでいたネパール語じゃなくて、クメール語が口から出てきた。
ただしローカルレストランで注文したり、冗談を言う程度なんだけど。

さてカンボジアで迎えた朝は豪雨の音で目覚め!
辺りは真っ白になるくらいの強さ・・・

これじゃ海釣りはできないじゃない・・・!

せっかく選りすぐった釣り道具を少量だけ持ってきたのに・・・

というわけで、市場にクイティオとカフェ・ダッツコー・クダウを食しに出かけ、
そのまま海を見に歩き、
雨の中をモトドップでホテルまで戻って、
すぐれて暇で、PCでネットにつないでいる今なのでした・・・

注;クイティオは朝食用の米の麺。
カフェ・タックダコー・クダウは、ガラスのグラスに、コンデンストミルクの上に濃いコーヒーが入ったカンボジア式コーヒー。かき混ぜて半分ほど飲んだら、一緒に付いてくるお茶!をその中に注いで、グラスをきれいに、そして甘ったるい口をさっぱりさせる飲み方も愛嬌。