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街の散歩…ひとりあるき

19 割物に詳しきにあらざれば、なす能わざる業なり…『葛飾北斎伝・巻下』飯島虚心

2021年06月16日 | 絵画・彫刻

翁、かつて一商某の家に来たり。紙鳶を画くべしといい、大なる鯰、
大なる瓢箪など、筆にまかせて画き出たし。これを切り抜き、骨を貼付し、
糸目をつけてあげるべしという。某その言の如くしてあげたるに、中心
その所を得て、左右に傾くことなかりしと、これ割物に詳しきに
あらざれば、なす能わざる業なりと。

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