Leica M8.2/ Summicron35mm f2.0 first 詩仙堂・残月軒
10歳暮帰南山 孟活(689〜740)
北闕休上書 北闕 書を上(た)つるを休め
南山歸敝廬 南山 敞廬(しょうろ)に帰る
不才明主棄 不才 明主棄て
不才明主棄 不才 明主棄て
多病故人疏 多病 故人疎なり
白髮催年老 白髪 年老を催し
白髮催年老 白髪 年老を催し
青陽逼歲除 青陽 歳除に逼(せま)る
永懷愁不寐 永懐 愁いて寐いねられず
永懷愁不寐 永懐 愁いて寐いねられず
松月夜窗虛 松月 夜牕(そう)虚し
北闕:宮城の門、敞:やぶれる、ぼろぼろになる、天子、上つる:呈する、青陽:年月、
歳除:大晦日、永懐:種々の思い、
松月:松ごしの月、牕:窓
孟活■王維が玄宗に会わせたが、玄宗の不興を買い終生官にはつかず。故郷に隠棲。
天子に書を呈するのをやめ
南山のぼろ庵に帰った
才なきゆえ明主に棄てられ
多病ゆえに友人とも疎遠になり
髪白く年をとった
歳月も暮れとなり大晦日に迫る
思い愁いて眠られず
松ごしの月が虚しく夜窓を照らしている
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