命のカウントダウン(健康余命3605日)

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緩和医療と麻薬使用量

2019-10-21 21:10:50 | 在宅医療
緩和医療しています。
痛みに対する治療に、勿論、麻薬をいろいろな形で使用しています。
麻薬治療を始めて、もう、30年以上になりますから、ベテランと言われたら、そうなのかもしれません。
でも、医療の世界では、それに携わって何年というのは、ほとんど意味がないです。
3年以下は別です。経験が浅い場合、蓄積している経験値が少ないために、応用が利きにくい事が往々にしてあります。
しかし、やる気に満ちた若手の場合、教科書に従った基本に忠実なオーソドックスな治療を受けられる可能性が高いです。そのうえ、時間に余裕があれば、有能な先達に助言を求めることが出来るでしょうから、良質な緩和医療が施行される可能性大です。
瞬間的な応用力を求められる場合、経験値のなさで自分での判断がむつかしいかもしれませんが、有能な若手であれば有能な先達が携帯電話などで24時間サポートしてくれるでしょうから、それも杞憂なのかもしれませんね。

IT社会においては、その気にさえなれば、知識はいくらでもネット上にあります。問題は、熱意ある探求心と、正しい情報を選ぶ能力です。

ここまでは前振りです。
「日本は、麻薬の使用量が少なすぎる。USAの16分の1以下。先進国の中で断トツの最下位!!先進国として恥ずかしい!!医師よ、もっと麻薬を使って患者を痛みから解放せよ!!日本の医師は除痛に関して遅れすぎ。」
などというご意見をよく耳にしました。
それに対する反論です。

このグラフがどこまで正しいのかはわからないです。あくまで、WHOの考えるところではこうだというグラフです。
これによると、日本の麻薬使用量が「適正レベル」を大幅に下回っているのは確かですが・・・・USAがそのレベルを大幅に上回っているのも確かですよね。
USAで問題になっているのは、麻薬の過剰使用です。
要するに、多いから進歩的、少ないから遅れているとは言えないのではないか
というのが私の意見なのであります。
長くなったので、次回に続きます。


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