昨日、大阪の状況がインドよりも悪いという事を報告しました。
100万人当たりの死亡率が、インドよりも大阪府の方が相当高いという事実(自分でも計算しなおしてみたが、間違いなさそうだ!)
TVニュースで、インドでは、ベッドに2人が寝て、酸素が奪い合いになっている。公園や駐車場で火葬しているといった悲惨な状況が伝えられている。それよりも大阪周辺の状況が悪いというのは、本当に衝撃的です。(奈良は隣接県)
ジョン・ホプキンス大学のCOVID-19ダッシュボードから、各国のこれまでの100万人当たりの死亡率を算出してみたら、興味惹かれる結果が出ました。
以下は、これまでのその国での死者の総数を、その国の人口で除して、100万人当たりの累積死亡者数を算出したものです。
地域 人口(億) 累積死亡数 100万人当たりの累積死亡数
全世界 78 3,277,800 420
US 3,28 581.504 1773
India 13.8 238,270 173
Brazil 2.13 421,316 1978
France 0.635 106,438 1676
Turkey 0.843 42.746 507
Russia 1.46 111,097 761
UK 0.679 127.863 1883
Italy 0.605 122.694 2028
Spain 0.468 78.792 1684
Germany 0.838 84.668 1010
Argentine 0.452 67.042 1483
Mexco 1.29 218,657 1695
Indonesia 2.74 46,842 171
NetheLands 0.171 17,577 1028
Sweden 0.101 14,173 1403
Japan 1.27 10,796 85
この表を見ると、インドのこれまで累積の死亡率は高くないのですね。ヨーロッパ諸国、USは4桁ですが、インドの人口当たりの死亡率は:173と、その1/10程度でしかありません。国民の平均年齢が25歳という「若い国」なので死亡率が低かったのでしょう。(在来株では・・・)
日本全体では、100万人当たりの累積死亡数は85人と、インドのちょうど半分くらいですね。ヨーロッパ、USの1/20程度です。(これまでの累積では)
しかし、大阪府に限定すると累積死亡者数は1651人(5月7日)でしたので、100万人当たりの累積死亡数は 1651÷8.8=187と、少しですがインドを超えてしまいます。
インドに関して、今年の1月、2月ころには、感染が抑圧できたかと、思われたときもありました。その時の油断と変異株で感染爆発を来したようです。変異株により死者は激増しており、1日4,000人を超えている様です。5月7日:4,187人)
それでも人口が膨大なので、昨日示したように1日当たり100万人当たりの死者数は
4187÷1380=3.03 となります
4187÷1380=3.03 となります
大阪の死者は50人(5月7日)でしたので、100万人当たりの累積死亡数は 50÷8.8=5.68
となって、最近の状況では、やはり大阪はインドよりも状況が悪いと言っても良いのでしょう。本当にショックです。
人口当たりの新規陽性者数は、インドは大阪の3倍程度高いです。それなのに人口当たりの死者が大阪の方が多いというのは、明確に医療崩壊していることを表しているのではないでしょうか。(患者年齢に差はあるとはいえ・・・)
大阪や神戸の介護施設等での大規模クラスター感染が報告されています。施設のクラスター感染は避けられません。発生したら迅速な処理が必要です。しかし、神戸市は隠蔽?しようとしたのか報告が非常に遅れました。「臭いものに蓋」をしようとする体質が、入所者の大量死に繋がったのではないかと私は疑っています。
クラスターが発生したら、関係者を責める雰囲気が満ち満ちているから、こんな悲しいことが起こります。高齢者施設、弱者が集まっている病院では、クラスターの発生は必ず起こります。勿論、発生率を極力下げるようん努力は続けなければなりませんが、どんなに努力をしていても起こり得ます。そこを理解して、原因を追究して再発を防ぐよう、ノウハウを積み上げる努力は重ねながら、個人を糾弾しない方向で問題解決を図らないと、隠蔽は続くと思います。
クラスターが発生したら、関係者を責める雰囲気が満ち満ちているから、こんな悲しいことが起こります。高齢者施設、弱者が集まっている病院では、クラスターの発生は必ず起こります。勿論、発生率を極力下げるようん努力は続けなければなりませんが、どんなに努力をしていても起こり得ます。そこを理解して、原因を追究して再発を防ぐよう、ノウハウを積み上げる努力は重ねながら、個人を糾弾しない方向で問題解決を図らないと、隠蔽は続くと思います。
マスコミは、この神戸市の報告遅延が何故起きたのか、真摯に反省すべきだと思っています。犯人探しは必要だけれど、犯人を責める事は、クラスター問題の解決に全く繋がりません。かえって悪化させるだけです。
TVでも、大阪の悲惨な現状を伝える事が多くなりました。
https://news.goo.ne.jp/article/dailysports/entertainment/20210509039.html
https://news.goo.ne.jp/article/dailysports/entertainment/20210509039.html
起こったことは、起こっていることは、包み隠さず報告しましょう。そして、それに対して責めるのではなく、何処を改善していけば良いのか考え、可能なら手を貸すつもりで見守っていきましょう。
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