東京都の新型コロナウイルス新規陽性者は6日に1,000人を切り、そして本日10日には100人を切る60人でした。2日連続で今年最少を更新しました。日曜日として100人を下回ったのは昨年6月28日以来。40~90代の男女7人の死亡も確認されました。
全国での新型コロナ新規陽性者も減少しています。本日令和3年10月10日新規陽性者は553人だったそうです。8月下旬に2万5千人を超えたことに比較すると、500分の1になったのですね。凄い数字です。重症者、死者も著明に減少しています。
減少した死者のうち、40代男性は8月27日、自宅療養中に死亡。90代女性と70代男性はワクチンを2回接種した後に亡くなったそうで、ブレイクスルー感染も確かに存在し、高齢者に関しては、ブレイクスルー感染でも死亡することはあることは否定できない事実です。そしてワクチン接種しておられない方は、若くても急変する可能性が高い様ですね。死なないため、重症化しないためにはワクチン接種がポイントだと思ってます。
直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は114・7人に減少、前週比は55・6%。前日と比べ、入院患者は13人減り602人、うち重症者は1人減の67人。
新規陽性者減少の理由は、誰もすっきりとは説明しきれていませんが、新型コロナワクチンの急速な接種増加により、十分な抗体を持った人々が急速に増えた事が最大の原因だと私は思っています。これだけ急速にワクチン接種が広がった国は世界に例を見ません。それ故に世界に例を見ない収束スピードで減少しているのではないでしょうか。
何故、此処まで急速に減少したのかについては誰も説明しきれていませんが、私は、先ほど言ったように、世界最速で拡大したワクチンの接種スピードが一因なのではないかと思っています。
イスラエルなどは、わが国よりもワクチンの接種率は高いですが、接種に時間が掛かったため、抗体価の下がった人と高い人が混在する状態で、ブレイクスルー感染が広がったのではなかと推測されます。日本では、病院施設、介護施設等、接種から時間が経過した施設でのブレイクスルー感染が目立つようになってきました。ワクチン接種からの時間が半年以上経過すると、そのような例は今後も増えると思われます。
しかし、ブレイクスルー感染では、重症化、死亡率はともに非常に低いです(ゼロではありません)
新規陽性者の減少は急速で、かえって不安に感じる位です。そして説明しようと努力してはおりますが、説明しきれていません。ただ、新型コロナワクチン接種が新規陽性者の減少、入院患者の減少、重症者の減少、死亡者の減少に関連していることは間違いないと思われます。そして、これから非常に大きな問題になるであろう後遺症の減少にも大いに貢献すると思われます。
新型コロナ後遺症は、年齢にあまり関連なく、感染した方の半分近くの方に出現するようです。
中には、記憶障害や脱毛など半年以上にわたり症状が続いている人もいるということです。世田谷区の保坂展人区長は「症状が治まったあとも後遺症を引きずり、働いたり、日常生活を送ったりするのに支障をきたす人が多い一方で、受け皿は十分でない。今回のデータを出すことで、臨床の現場でも後遺症治療が新型コロナの治療と連続線上に行われていく体制を国にも求めたい」と話しています。
後遺症治療といっても、現状では出来る事が非常に少ないので、名乗り出る医療機関は少数です。その、少数の医療機関に患者さんは殺到している様です。新型コロナ後遺症の治療法が確立してくれば、名乗りを上げる医療機関の数も増えると思われます。