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命のカウントダウン(健康余命3605日)

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9月9日 救急の日

2021-09-09 18:35:44 | 危機管理
本日9月9日は 救急の日です

「救急の日」及び「救急医療週間」は、救急業務及び救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識高揚を図ることを目的に、昭和57年に定められ、以来、9月9日を「救急の日」、この日を含む一週間(日曜日から土曜日まで)を「救急医療週間」としています。

奈良県の救急の日関連情報
http://www.pref.nara.jp/item/52883.htm

新型コロナウィルス感染症で、それでなくても忙しい救急隊が、多忙を極めています。搬送先が決まらない「救急搬送困難事案」 が全国で週に3,000件を超え、東京だけでも1,000件を超える事態が続いているそうです。

ただでさえ忙しい救急車ですが、不適切な使われ方・呼ばれ方をする場合も非常に多いと言われています。ネズミが出たから、ゴキブリが出たからと救急車を呼ぶ人、酔っ払って動けないから家まで送れと言う人までいるそうです。
「救急車を呼んだ方がよいか」、「今すぐ病院に行った方がよいか」など、判断に迷ったときに、「♯7119」(又は地域ごとに定められた電話番号)に電話することで、救急電話相談を受けることができます。
♯7119に寄せられた相談は、医師、看護師、トレーニングを受けた相談員等が電話口で傷病者の状況を聞き取り、「緊急性のある症状なのか」や「すぐに病院を受診する必要性があるか」等を判断します。相談内容から緊急性が高いと判断された場合は、迅速な救急出動につなぎ、緊急性が高くないと判断された場合は受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスを行います。
また、「体調が悪いけど、どこの病院に行ったらいいか」といった相談に対しても、受診可能な医療機関を紹介してくれます。
救急車を待つ間、倒れている人が呼吸をしていなければ、脈が無ければ・・・
必要であれば心肺蘇生処置を行ってください。重要なことは、助けを呼ぶこと、救急に連絡をすること、そして心肺蘇生では胸骨圧迫(心臓マッサージ)が重要で、人工呼吸はしなくても良いとされています。目の前に意識が無さそうな人が倒れていたら・・・こんな時は、医者でも焦ります。私も消防署主催の救急訓練に参加しましたが、結構焦りました!! 普段は心肺蘇生なんて遭遇することないですから!!まずは周囲に助けを求めて、多くの人を巻き込んでください。それが一番重要です。



毎年?ではないですよ

2021-08-15 22:35:53 | 危機管理
ここ数年の状況で、「毎年こんな具合では、もう・・・」
と、言っておられますが

毎年こんなではありません。ここしばらく、地球の温暖化は続き、異常気象はより一層暴走化するでしょう 毎年こんな ではなくて。年を追うごとに凶暴化しているんです。だから、毎年ではなくて、トシを追うごとに悪化していくのではないかと思われます。




ハッキリ言って、九州北部、四国の西北部、中国地方の一部、相当な危険地帯で,
7月8月は避雨?されたほうが良いのではないかなどと思ってしまいますが・・・・人は強いですよねぇ。

大雨に遭遇されておられる多くの方々、くれぐれも御身後大切になさってくださいませ。

熱海市の土石流に思う事

2021-07-04 22:54:52 | 危機管理
 毎年この季節、梅雨の末期には水害が起こる。
 
 昨年までは、九州、四国、中国地方に起こる事が多かった。

 今年は静岡県熱海市で土石流被害が起こった。

 日本列島は、地震、津波、台風、豪雨 と、世界的に見ても災害の多い地域なのだと思います。それでも、逃げ出す気には全くなりません。住めば都と思うのでしょうかねぇ。

 私、以前から、伊豆箱根地方は「アブナイ」と思っておりました。災害が起こってから言うのは後出しじゃんけんの様に聞こえるかもしれませんが・・・・
伊豆箱根地域は、伊豆半島がフィリピン海プレートに乗って日本列島にぶつかって来た事を理解していただけたら、この地方がとてもとても不安定でいつ火山の大爆発が起こっても不思議ではなくて、火山灰に覆われた傾斜地が多いですから、天城山と箱根山の西側では山脈にぶつかって雨が多く、土石流災害も「定期的に」出現します。でも、今回は山の東側ですね。うーむ、西側も東側もどちらもアブナイのですね。西側の方が雨は多いでしょうが、東側の方が傾斜が急ですね。



 この、「定期的」は、地質学的な尺度での定期的であって、ヒトは、その定期的な出現を忘却するので、未だかつてないとは言うでしょうけれども・・・

 伊豆半島の付け根付近は、「アブナイ」地域であることは、今後も変わらないと思っています。何もできないのだったら、こんなこと言うなよ と、言われるかもしれませんが・・・・

 今回の土石流の原因、ソーラーパネル設置のための盛り土であるとか、近くのダムのせいだとかいろいろ言われているようですね。直接的な原因は盛り土なんてすごく影響大きそうですが・・・誰が許可したのでしょうねぇ。斜面が崩落していくのは自然の摂理なのにね。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210704-OYT1T50236/?from=yhd

 山が崩れて沖積平野が広がっていく事は当たり前の事です。
 人間が、自然をコントロールしようとして、し切れない面が、時に露になる。それを、災害だというのでしょうが、不可避な面は少なからずある。

 避難指示が遅れた行政の責任? すみませんが、それを言い出すと、この周辺地域というか・・・伊豆半島の付け根部分の急傾斜地、雨降るたびに避難を要請されることになるかもです。難しい判断ですねぇ。

最後に、いきなりの被害に遭遇され、犠牲になってしまわれた皆様に黙とうをささげます。

 

転んで肺がパンク!

2021-06-19 21:52:54 | 危機管理
 とても元気な75歳男性の話です。
 一昨日夜に転倒して右胸部を強打。一晩我慢したのだけれど、右肩の一部がボコッと腫れて痛かったので昨日整形外科を受診。
 「右鎖骨亜脱臼」と診断され、安静を指示されたのだけれど・・・その時に何枚もレントゲンを撮られて、ぼそっと「肺が縮んでいるなぁ」と言われたのが気になる と、本日我が医院を受診されました。
 元気な方で、年に数回予防接種や健診に来院されるくらいで、普段は何の治療も受けておられません。

 健診でも異常が見つからない少数派の75歳男性。認知症も全くないです。私が嘱託医をさせていただいている発達障害児の福祉法人の施設長を長年務められている、尊敬する先達です。

 顔色も良くて、息切れもされておらず。パッと見では何の異常も認めませんでした。


 肺が縮んでいるってと言われると真っ先に気胸、その次に間質性肺炎を考えます。息苦しくないですか?咳は出ませんか?と聞いても息苦しさの自覚無く、咳も胸痛もありませんでした。パルスオキシメーターで測定できる動脈酸素飽和度SPO2も96%と正常値。

ふうむ まずはレントゲン撮りましょうか。
撮ってびっくりしました。
白黒反転すると

 向かって左側が右肺なのですが、その右肺が、小さく縮んでいるのが分かるでしょうか
 この、一番右の状態になっています。

 CTを撮ったとしたら、多分こんな状態なのでしょうね。(ネット上で見つけた違う方の右気胸の胸部CT画像です:自院症例は、もっと肺が縮んでいるから、より重症)
 呼吸音を聞くために聴診器を当てたら、確かに右側の呼吸音は全く聞こえませんでした。(診察の順序が違うだろうって???確かにそうですね でもまあ、そんなものでございます!)

 やはりというかなんというか・・・右重度の気胸です。気胸は第一候補だと思っていましたが、こんなにひどいとは全く予想していませんでした。
 ですが、現状で呼吸障害が無く、このまま悪化しないのであれば、経過観察でも良いのではとも考えましたが、悪化しない保証がありません。その上、明日は日曜日です。

 悪化すると、緊張性気胸と言って、心臓を押しやって循環動態に悪影響を来して、命にかかわる可能性もあります。
そうなっては困りますので・・・やはり入院しかないかと、当番病院に入院させてもらえるか当たりました。

暫くして返答がありました。「Ⅲ度の気胸なら、救急車で至急来院してください」との事でした。救急車??うーむ、救急隊の手を煩わせるほどではないのでは??
 Ⅲ度の気胸ではありましたが、呼吸困難感もなく、2日安定して経過しており、早急に進展悪化する可能性は低いと判断、来院されたときと同じく、家人の運転する自家用車で紹介状を持って受診していただくことにしました。勿論、可及的速やかにとは言いましたが!!

 気胸は、肺のパンクです。タイヤのパンクの修理は穴にパッチを当てますが、肺のパンクの場合、周囲に漏れた空気を抜いているうちに勝手に穴が塞がることが多いです。勿論、穴が大きい場合は穴にパッチを当てたり、穴を縫い縮めたりすることもありますが・・・

 多分、今現在は入院されていて、漏れた空気を抜く治療をされていると思います。それで、肺が広がっていけばこのままで良いのですが、肺が小さいままだとパンクの穴が大きいと判断して穴をふさぐ手術を考えます。
 入院された直後の治療では、これくらい重度の気胸だと、肺の無い自由な空間が広いので、カテーテルを胸腔内に入れる時に肺を突き破ってしまう可能性は殆ど無くて、治療自体は簡単です。ただ単に胸にドレーンチューブを突き入れて、パンクした肺から漏れ出てくる空気を抜くチューブを入れて空気を抜くだけです。中途半端な気胸だと、ドレーンチューブを突き入れた時に、肺を傷つける可能性がありますが、今回の様な重症の場合は、肺に当たる可能性は殆どゼロです。先ほども言ったように、空気を抜くだけで自然に穴が塞がらない様であれば、穴をふさぎに行くこともありますが、それは数日経ってからの事です。当初は重症の方が治療開始は楽なのであります。

 多くの場合、こんないかにも破れそうなシャボン玉みたいな「肺嚢胞」と呼ばれる薄い膜の空気袋が破れて気胸が起こります。

 小さなきっかけで、またはきっかけ無しに、破れやすい空気袋が破れて起こる気胸を自然気胸と呼びます。
 交通事故などでろっ骨が折れて、肺を突きさしてパンクしたり、ナイフで胸部を刺されて肺がパンク などのきっかけで起こる気胸を外傷性気胸と呼びます。

 今回の気胸は、胸部打撲をきっかけに出現したので、外傷性気胸に分類されるのでしょうが・・・破れやすい所があったのかもしれませんね。骨折などで肺に鋭利なものが突き刺さったのでは全く無さそうです。

 それにしても、医者が3人関わったわけですが、気胸に対する危機感の違いが露になりました。

整形外科の医師は、「肺が縮んでいるなぁ」でおしまい

私(一応呼吸器内科出身の開業内科医師)は、このまま落ち着いていたら自宅安静でも良いのだけれど、その保証もないし、明日は日曜だから入院してもらいましょ

救急も担当する呼吸器内科の若手医師 一刻も早く、救急車で来院してください。

教科書的な正解は、救急車での早急な入院なのだと思います。でも、現実には、いろいろな選択肢があって・・・・どれが正解なんて言いにくいです。勿論、人命第一なので、「肺が縮んでいるなぁ」で終わらすのはどうかと思いますけどね。しかし、病気を抱えた上での通常生活の維持も私には出来る限り維持したい大きな命題です。

 何はともあれ、今回は、入院していただいて、一安心しています。

 気胸、今回の様に胸部を打撲した後に起こる事もありますが、何のきっかけもなく突然発症することもあります。
 突然片側の胸部に違和感や胸痛(大きく息を吸った時など)を感じたり、動いた時に息切れを感じたりした時には、呼吸器内科を受診してください。 自然気胸は、やせ型の(身長の高い)20歳前後の男性に特に多く出現します。胸部の違和感と息苦しさを感じたら、迷わず呼吸器内科へ!!

 呼吸がおかしい は、命に直結することが多くあります。気胸も、両側に起これば死亡に繋がる可能性が高いですし、片側でも緊張性気胸は危ないです。
 
 息がしずらい、息が苦しいと感じたら、胸が抑え込まれるような圧迫感を感じたら、たとえ空振りに終わっても、119番で相談した方が良いと思います。 診療時間内ならかかりつけ医に相談を!そうでなかったら救急に電話してください。

こんな飛行機を受け入れられますか?

2021-04-21 00:44:18 | 危機管理

【AFP=時事】香港当局は20日、インド首都ニューデリー発の航空便の乗客少なくとも53人が、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたと発表した。香港は新たな感染拡大を懸念し、インドからの航空便の乗り入れを急きょ禁止した。
 乗客らは4日、インドの航空会社ビスタラ便で到着。世界的に見ても特に厳しい入境制限が設けられている香港で、乗客らは3週間の強制隔離に入り、この期間中に陽性が判明した。同機の定員は188人だが、搭乗者数は公表されていない。
 香港は「高リスク」に分類した英国や南アフリカ、インド、パキスタン、米国など25の国・地域からの渡航者全員に対し、出発前72時間以内の検査陰性証明書の提出を義務付けている。

72時間以内の陰性証明書、全く役に立たないという事が証明されたわけですね。一機で「少なくとも53人」100日後に何機受け入れないとオリ・パラが開催できないかを考えると、気が遠くなるばかりです。

うーむ・・・・・

聖火リレーのトーチの火は、風速17mでも消えないそうですが(その割に何度か消えたようですが・・・)・・・

オリ・パラ開催は、正に風前の灯火・・・ですね。

私、可能であれば、開催出来れば良いなぁと、思ってはいるのですが・・・・

到底無理に思えてなりません。

決定は・・・・6月まで伸ばしてから・・・

になっちゃうような雰囲気ですね。