昨日は竹細工サークルのメンバー総出で、竹の油抜き作業を行った。
その2日前に下準備した。
コンクリートブロックを重ねた上に、ステンレスで作られた大きな容器を斜めに乗せ、水を溜める。
少し離れたところに作業台を並べ、ビニールシートを被せ、風で飛ばされないよう重石を乗せ紐で固定した。
下準備はこれで完了。
作業当日、そのステンレス容器の下に枯れた竹を燃やして水を沸かす。
容器の中の湯が沸いてくると、固形石鹸2個と苛性ソーダ-を少量投入。
やがて勢いよく沸騰する。
その中に竹を15本ほど投入し、茹でるというより煮る感じである。
手前には3ヶ月ほど前に伐り取り、古民家の納屋に立て掛け乾燥させた竹が山積みされている。
その向こうでは、煮上がった竹の表面に着いた油を拭う人が待っている。
15分~20分ほど煮ると取り出す。
乾燥する前に竹の節は全て穴を開けているので、縦てて中の熱湯を抜く。
取り出し作業中の竹は熱く、時々バケツの冷水で手を冷ましながら行う。
煮上がったばかりの竹の表面には竹から滲みだした油が白く付着している。
作業台と地面に広げられたビニールシートには大量の籾殻が有り、竹が熱い内に表面をそれで擦る。
油を擦り落とされた竹は大・小組合せ、竹の良し悪しの差が無いよう適当に分類され並べられる。
更に番号札が付けられ、抽選で自分の番号札の竹を持ち帰る仕組みになっている。
容器のお湯を排出し、火元を完全に消し、籾殻や作業台を納屋に仕舞い、掃除して解散。
持ち帰った竹は2週間から1ヶ月ほど日光に曝すと、クリームっぽい色合いの竹になる。
それを割いて薄くすれば、竹細工材料のヒゴになる。
初めての体験で約170本の油抜きを行ったが、楽しかった!!