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写楽湯遊

キャンピングカーで名所旧跡を訪ね、温泉に浸り、たまに山歩き、写真撮影、釣りなどを楽しんでいる夫婦です。

水田の土用干し

2019年06月29日 | 自然の営み
散歩道で何時も眺めている水田では、稲の根元にひび割れが発生している。
稲の土用干しである。


この時期になると毎年見られる光景である。
水張を止めると稲が水を求め根を張り、元気に育つそうだ。
厳しく育てる事で丈夫で美味しい米がたくさん獲れる。
時には厳しさが必要な事を教えてくれる。

この辺りの水田は近くを流れる川から大きなポンプで汲み上げた水を、水路に流し水田に引き込んでいるが、その方法が面白い。
水路に取水口を設けて引き込むのが普通であるが、ここでは違っていた。
簡単な方法で水を水田に引き込んでいた。
今は一斉に土用干しを行っている為に水が流れていないが、少し太めの樹脂製パイプをU字型に曲げ水路に入れておくだけである。


サイホンの原理を使っての水張であった。
水は水路から溢れんばかりに満たされて流れており、そこからパイプを通して水は流れ落ちる。
水の引き込みを止めたい時は、パイプを引き揚げて降ろすだけで良い。
パイプに空気が入る事で水は止まる。
至って簡単な装置である。
動力は要らないし故障も無い。
道路を挟んだ反対側の水田には、この枡にから農道の下に埋められたパイプを通じて注がれる。


つい先日田植えが終わったと思ったら、もう土用干しである。
早いものでは8月末ごろには新米として出荷される。
一年経つのが益々早く感じる今日この頃である。

.風景写真

四季の風景写真