茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

立夏

2009年05月05日 | Weblog
今日は立夏です
浙江省に伝わる諺に
「立夏茶、夜夜老、小満過後茶変草」というのがあります
立夏になると茶が早く古くなり
小満を過ぎれば茶は草になる
という意味です
小満は今年は5月20日
陽気がよくなり、草木が次第に生長して生い茂る頃という意味です

中国ではいつ頃が摘採日かというと
「清明時節近、采茶忙又勤」というように
清明節が近くなると茶摘みで忙しいとか
「谷雨茶、満地抓」
殻雨の茶は盛んでせわしく摘むことになるなど
日本よりは随分と早い時期になります
清明は今年は4月5日
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる頃
穀雨は今年は4月20日
春雨降りて百穀を生化する頃

明か清のころから伝わる諺といいますが
今年も3月29日には
杭州龍井茶の新茶が届いていました
清明前に摘まれるお茶は
明前といって極上品なのです
杭州の気候と日本とは違いますが
まだ葉が小さなうちに摘んでしまうのは確かです

日本で茶摘みと言えば八十八夜が有名です
立春から数えて88日というのは
立夏の3日前、今年は5月2日でした
でも、新茶前線がひと月かけて北上するように
茶園の場所によって新芽の出開き度は違うわけですから
八十八夜のお茶が縁起がいいというのは
『茶摘み』歌が作られた宇治田原地区のこと
そう考えるのが妥当です

今年は3月12日の沖縄の新茶に始まりましたが
立夏を過ぎてこれからというところもあります
来週も静岡の山で茶摘みの予定♪
いつでしたかハワイのカヌーイストが
木が舟になりたがる日に伐るといった言葉に
お~♪と感動したことを思い出しました
お茶もそうなのだと思います



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1 コメント

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Unknown (かおり)
2009-05-06 11:57:50
MINAKOさん、全国の茶摘にトライですか?!というくらいあちこちへ足を運んでいますね!
茶業者としてもインストラクターとしても茶畑を見たり、茶農家と話したりする中に仕事の役に立つ情報というものが自然に身についてきます。
煎茶道でも同じですよね。 で、どちらの茶畑へ行かれるのでしょうか。頑張っているお姿、目に浮かびます!
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