生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

恐怖のトリオ

2008-05-20 | 天気・気象
今年の春は、本当によく荒れるものだ……台風台風

東京は、またも暴風雨exclamation ×2
一番強いときで、1時間に20ミリ以上、
総雨量は、都心近くでも80ミリを超えたという雨

天気図で見ると、
南に台風4号が見えてるものの、小さく弱い台風
しかも、日本から相当離れてる。
「あの荒れっぷりは何?」と思ってしまうだろうペンギン

ポイントは、関東の低気圧。。。サーチ(調べる)

数日前に、
台風は、寒気・高気圧が嫌い」というネタを書いたが、
逆に、「台風は低気圧・前線が好き」なのであるぴかぴか(新しい)

行く手に低気圧があれば、
しきりとちょっかいを出してくる。
今日は、関東の低気圧が目をつけられ、
「暖かくて、ものすごく湿った空気」
をドッと吹きかけてきたために、雨雲が発達して、
東京は大雨となってしまったのだ。

少し前までは、このような台風のちょっかいを、
台風が低気圧を刺激する」と報道していたむかっ(怒り)
台風がどのくらい刺激してくるのか、は、
上空1500メートルの高層天気図で判断できる。


台風が前線を刺激したパターンで、
もっと激しいバージョンが、1991年9月19日の豪雨。
都内でも1時間に70ミリ以上、総雨量は300ミリ近くになった。

「台風」「低気圧(前線)」「刺激を与える南風」を
豪雨3点セットと呼んで、恐れる予報屋もいる。

たとえ、台風自体が小さく弱くとも、
低気圧と手を組むと、かなり手ごわいのである。

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2 コメント

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異常気象も社会もコウレイ化 (Johnny T)
2008-05-20 23:06:53
素人的に正直なところ、
一時間に20ミリと言われても分からない(苦笑)

例えばバケツを外に置いておいたら一時間に何杯分とか、
そういう風に言われないとピンと来ないよね~。
もしくは750mlのボトル何本分とかさ。

しかし最近は異常気象が“異常”じゃなくなったね。
大雨で土砂災害って言われても、異常だとは感じなくなった。
むしろ普通にさえ感じることから、
より危機感は持てるようになったけどね。

このまま異常気象の頻度が高まったいくと、
2012年12月23日、マヤ人の予言が本当に当たるかも。
あと4年半かぁ、もう少し長生きしたかったなぁ。
返信する
Unknown (金兵衛)
2008-05-20 23:29:17
そうだね~……。

東京育ちの人が、
「すごい雨だ」と感じるのが1時間10ミリ、
「一歩たりとも外に出られない」と思うのが30ミリ、
家の中にいても恐ろしさを感じるのが50ミリ、
という感じだろうか。

マスコミで、1時間に100ミリとか報道されるけど、
そんな雨は、まず一生に1回も会わない可能性高いね。

>例えばバケツを外に置いておいたら一時間に何杯分>とか、

う~ん、それは自分もピンと来ないなあ。

たぶん、そういう言い方すると、
大したことがないように聞こえるんじゃないかな。
「わかりやすいにも関わらず、使われてない」
というところから考えるとね……。

最近は、真夏の『23区限定タイプの大雷雨』
ってのが激増してるんよ。
しかも、わずか数分で雲ができちゃうところが
ものすごく始末が悪い。。。
地震並みに怖いとも言えるね。

>あと4年半かぁ、もう少し長生きしたかったなぁ。

とりあえず、
明日最期が来ても後悔しないように生きませう。
あと4年、どうやって使おうかな。
最期がわかってた方が、
有意義な人生になったりして(笑)
返信する

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