足立区の中学で、妊娠や避妊、中絶などにまで
言及した性教育を行ったことが話題を呼んでいる
私は足立区の姿勢に賛成である
私の中学時代のB先生も、先生個人の裁量で
性行為の具体的な方法、妊娠や避妊、中絶、
さらには「聞きたくない人は聞かなくてもいいけど……」
と言った上で、なんと、同性間の性交方法まで授業で教えてくれた
B先生、今なら大問題になるほどの厳しい指導をする先生だったが、
要所要所で信念のようなものが感じられ、
尊敬していた先生でもある。
些か厳しいことを言ってしまえば、
自分の子どもに性交の方法を教える自信がない、
あるいは、恥ずかしいと少しでも感じるのであれば、
子どもを設けるべきではないと思う
ヒトやチンパンジーは
「先天的には性交の方法を習得していない」という
地球上でもきわめてレアな生物。
学習の余地を大きく残し、
「後天的に学べば済むことは、なるべく本能には組み込まない」
という進化を選んできたために、
他の動物に比べて著しく未熟児な状態で出産されるのだ。
だから、正しい知識を伝授する義務がある。
「人口爆発」も性教育が不十分なことに起因している。
ちなみに、そのB先生は
「合理的差別」をする先生でもあった
小柄でおとなしい生徒にはやたら優しく、
ヤンチャな生徒には、鬼以上に厳しい。
あるとき、誰かがふと「差別だ……」とつぶやいたところ、
「差別だと? 当たり前だろうが。
Aちゃんが『痛い』っていうのと、
Bが『痛い』って言うのはぜんぜん違うんだからな」
目から鱗が落ちる瞬間だった