この時期、これから受験に向かうと思われる人を見かけることが多い。
そんな受験生は無性に応援したくなる
中学受験、高校受験、大学受験、大学院受験――
すべてで第一希望に滑った私だが(笑)、
受験はそれなりに愉しい思い出だ。
自分は理系でだが、計算や理論が好きだったのではない。
興味の対象が、たまたま社会よりも自然であったというだけである。
手相を見ると、あきらかに文系っぽいし
(頭脳線が垂れ下がるように月丘の下方へ入っている)
東大理三などの超難関を突破した人の話を聞くと、
1日の平均勉強時間が20時間を越えたとか、
解いた問題集を積み上げたら天井に届いたなど、
凄まじい話をいくらでも聞くけれど、
自分には、そんなことはとてもできなかった
とりあえず授業はまじめに聞いてるけれど……
という程度の、なんとも中途半端な受験生だった。
家庭学習もろくにしないで受験に望もうなんて、
今考えると恐ろしいけれど、
「なんとかなるんじゃね?」という根拠なき自信があったのだ。
受かる自信があるわけではないのだけれど、
落ちる恐怖がまったくないような。
そんな、セロトニンドーピングでもしてるかのような、
「根拠のない自信」って大事だと今では思う。
だから、受験勉強でイライラしたことはなかったし、
落ちたときの精神的ダメージも、
イヌのフンを踏んだとき未満で済んだのだろう。
それでもやっぱり思う。
「もっと勉強しておけばよかった」と。。。
アメリカの霊能者・アリソン・デュボアさんによると、
「もっと家族を大事にすればよかった」と言う死者は多いが、
「もっと働けばよかった」という人は皆無だそうだ。
でも「もっと勉強しておけばよかった」と言う人は、
きっと多いのではないだろうか。
せっかくこの世に生まれたのだし、
世界のこと、宇宙のこと、人の心のことなどを
もっと知りたい思うのが人情だろうから。