冬の絵空

2008-12-15 | 雑記
冬の絵空 http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/fuyunoesora.html

藤木直人 橋本じゅん 中越典子 中村まこと 片桐仁 伊達暁 新谷真弓 六角慎司 内田滋 小松利昌 前田悟 武田浩二 八十田勇一 加藤貴子 生瀬勝久
松尾貴史※ 粟根まこと※ (※ダブルキャスト)

土曜2回、日曜1回の合計3回見てきた。
いずれも吉良は松尾さん。
ポスターどおりのお耽美な芝居だったらどうしようかと思っていたが、意外と笑うところの多い芝居だった。それでも最初と最後は悲劇だと思う。
土曜の夜より昼のほうがデキがよいのではないかと思う。日曜の昼は最初はどうかな…と思ったが二幕目はよかった。
松尾さんがノリノリで吉良を演じていて土曜よりギャグが多くて、しかも吉良のギャグを受けるべき清水一学(伊達暁さん)も大石内蔵助(橋本じゅんさん)もあえて絶妙にスルーするし、首をはねられるその一瞬に思い出し笑いをしたいという願いは馬鹿馬鹿しくも悲痛だ。
ラストの橋本さんの迫真の演技は美しい桜の舞台装置もあいまって胸にずしーんと来た。

生瀬勝久さんのうまさは最初っから最後まで際立っていた。土曜の昼は少しアクシデントがあったが生瀬さんがうまくフォローしていた。夜の回を見なければアクシデントと気付かなかっただろう。

藤木さんは美しかった。
おしむらくは「大石くら~のすけです!」と見栄を切るところはもっと派手でもよかったのではないかしらん。

目当ての内田滋さんはとても可愛い堀部安兵衛であった。妻とのやりとりもよい雰囲気だった。妻に「おうっ」と2度言うのだけれど、2度ともほんの少し違う言い方で妻に対する愛情が感じられた。

そーしーて、浅野を演じた中村まことさんに惚れた。
「吉良がキライだから!」
といういい加減な台詞まわしのなんと小気味よいこと。

開幕前にかかっていた洋楽のうち、ヤーヤーなんとかって歌詞の曲はなんという曲だろう。すごく好みの曲だった。
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